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「屋根の断熱リフォームを考えているけれど、本当に必要なのか悩んでいる」
「屋根の断熱リフォームにはどのような方法があるのか知りたい」
屋根の断熱リフォームは費用が高いため、正しい情報を知らないと悪徳業者に騙されて後悔することになりかねません。
本記事では、屋根の断熱リフォームのメリット・デメリットや費用相場、工期などを解説します。
本記事を読むことで、屋根の断熱リフォームに関する基本的な知識を理解でき、悪徳業者による勧誘に騙されにくくなるでしょう。
屋根の断熱リフォームをお考えの方は、ぜひご一読ください。
目次
屋根の断熱リフォーム方法には下記の2種類があります。
・屋根の上(外側)から断熱材を施工する方法
・屋根の下(室内側)から断熱材を施工する方法
屋根の上(外側)から断熱材を施工する方法が「外断熱(外張断熱)」です。
外断熱の場合、屋根の葺き替え工事や改修工事にあわせて行うことをおすすめします。
足場の設置などが1度で済むため、効率的に施工できます。
一方、屋根の下(室内側)から断熱材を施工する方法が「内断熱(内張り断熱)」です。
内断熱の場合、垂木の間や屋根の野地板に断熱材を重ねて施工します。
屋根の下に、ボード状の断熱材を設置する方法です。
また「断熱塗料を塗る」という方法もあります。
吹き付けることで隙間なく断熱できます。
断熱リフォームは屋根の断熱性能を向上させ、快適な室内環境を維持するための有効な手段です。
どの方法でリフォームするかは、屋根の形状や状態、予算、効果を総合的に考えて決定することをおすすめします。
屋根の外張断熱リフォーム方法は、主に以下の3つです。
・断熱塗料を塗る
・屋根材を葺き替える
・カバー工法をする
それぞれのリフォーム方法について紹介します。
屋根の外張断熱リフォームの1つ目は、断熱塗料で屋根を塗装する方法です。
断熱塗料は熱が伝わりにくい特徴があり、塗装することで熱が伝わるのを防げます。
屋根の表面温度が下がれば、室内温度の上昇を抑えられます。
断熱塗料には建築材の補修効果もあるため、補修工事を別途依頼する必要がありません。
断熱塗料で塗装すれば、塗装面にセラミックビーズが埋めつくされるため、音の振動を抑えることが可能です。
室内の音が外へ漏れにくいため、防音効果も期待できます。
既存の屋根を撤去して新しい屋根材に葺き替える際、断熱材を設置すれば厚みを持たせられます。
断熱材の効果は、素材の厚さに比例するからです。
屋根の外張断熱では、断熱材が屋根全体を囲うため、高い断熱効果を発揮します。
さらに屋根の葺き替え工事は建物自体の寿命を伸ばし、耐震性もあげられる効果も見込めます。
カバー工法は、既存屋根の上にルーフィングシート(防水シート)と断熱材入りの屋根材を被せる方法です。
屋根を撤去するには、ある程度の出費がかかります。
しかし、カバー工法なら既存の屋根を撤去する手間がないため、リフォーム費用を抑えられるメリットがあります。
ガルバリウム鋼板など軽量な屋根材を使用すれば、建物が重くなることに伴うデメリットもほとんどありません。
屋根の内側に断熱材を充填する場合におすすめの素材を紹介します。
・無機繊維
・天然繊維
・発泡プラスチック
それぞれの素材の特徴も合わせて紹介します。
無機繊維は、無機物を繊維状にした断熱材です。
生産性が高く安価なため、材料費や施工費をなるべく抑えたい方におすすめします。
無機繊維の代表的な材料は、グラスウールと呼ばれるガラス繊維や鉱物由来のロックウールです。
無機繊維は防火性や防音性にも優れており、近所トラブルになりがちな生活音の心配も軽減できます。
ただし、無機繊維には有害物質といわれるホルムアルデヒドがわずかに含まれているのがデメリットです。
敏感な体質の方の中には、シックハウス症候群を引き起こしてしまう恐れもあるので注意しましょう。
コストを抑えたい方でアレルギーの心配がない方向けの素材です。
天然繊維は、有機物を使用した断熱材です。
一例として、羊毛繊維の羊毛断熱材や木材から作られるセルロースファイバーが挙げられます。
天然繊維の中に空気の小さな粒があり、防音性および吸湿性に優れているのが特徴です。
防音性が高いので、近隣に対する生活音を抑えられ、外からの騒音も防げます。
吸湿性にも優れているため、湿気や結露などによる腐食を防ぐことも可能です。
天然繊維には有害物質が含まれていません。
敏感体質の方やアレルギー体質の方、小さなお子様がいる家庭におすすめします。
ただし防虫効果が低いため、シロアリやゴキブリが発生しやすいかもしれません。
虫が心配な方はホウ酸が配合された断熱材もあるため、断熱リフォーム前に施工業者に相談しましょう。
発泡プラスチックは、プラスチックを発泡させたものです。
無数の小さな気泡の中に、ガスを閉じ込めて断熱性能を高めています。
代表的な例は、硬質ウレタンフォームやビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)などです。
発泡プラスチックは湿気を抑える効果があります。
さらに薄くて軽いため、効率的に断熱が可能です。
ただし発泡プラスチックの種類によっては、燃焼した際に有害物質が発生するリスクがある点には注意してください。
屋根の断熱リフォームを実施するメリットは以下の3つです。
・快適な室温を保ちやすい
・電気代の節約につながる
・開放的な室内を演出できる
どういうことか、詳しく説明します。
断熱材が隙間なく施工されることで、室内の温度が外部の気温変化に影響されにくくなります。
室温のムラが少ないため、エネルギーを無駄に消費することなく、常に安定した状態です。
夏は強い日射熱からの熱伝導を防ぐことで、室内温度の上昇を抑え、冷房効果をより高めることができます。
冬季には、断熱材が外部からの冷気を遮断し、さらに室内の暖かさを外に逃しにくくすることで、暖房コストを削減する効果があります。
これにより、快適な室温環境を維持できます。
屋根の断熱リフォームは初期投資がかかるものの、電気代の節約につながります。
断熱リフォームをしていると、快適な室温を保ちやすくなるため、結果的にエアコンや暖房の空調効率も良くなります。
たとえば夏の暑いときに外から熱が伝わってくると、エアコンに負担がかかりやすくなるものです。
しかし断熱材を設置しておけば、暑い時期でも室内に熱が伝わりにくくなるため、エアコンに負担がかかりません。
エアコンなどの冷房装置を効率的に使用することができ、エネルギーコストの削減が期待できます。
業者から、換気扇の設置を提案してもらえるか確認しましょう。
こもった熱の空気は、屋根裏から室内へ流れ込んできます。
屋根裏の換気が十分でないと、夏の暑い日は室内にいても暑いと感じます。
空気がこもらないよう、断熱工事を行う際に、換気扇の設置も同時に依頼しましょう。
実績が豊富な業者なら見積もりを提案する際に、換気扇の設置を提案されます。
換気がきちんとできれば、夏の暑苦しさや冬の結露を防止でき、建物の構造が腐食するのを防止できます。
業者からの提案内容に換気扇の設置が入っているか、入っていない場合は必要ないかどうかを聞いてみるのがおすすめです。
屋根の断熱リフォームの実施にはメリットが多いものの、デメリットがないわけではありません。
リフォームの施工方法が悪いと結露が発生するケースがあります。
熱が籠もりやすくなるため、屋根裏が蒸し暑くなりがちです。
そのため、結露が発生すると腐食の発生に繋がる恐れがあります。
通常は換気棟や軒裏換気を設置して結露が発生しにくくするので、信用できる業者に依頼しておくと安心です。
屋根の断熱リフォームにかかる費用と工期について詳しく説明します。
費用や工期に関しては、事前に知っておかないと困ることもあります。
後悔することのないように、ポイントをしっかり押さえておきましょう。
屋根の断熱にかかるお金は、面積や断熱の方法にもよりますが、一般的な一軒家であれば10~120万円が相場です。
ただし費用は、下記の条件によって大きく異なります。
・断熱塗料か断熱材か
・どの建材を活用するのか
・屋根の面積はどれくらいか
・足場は設置するか
・その他の諸経費はどれくらいかかるか
上記の要素は、素人では判断しにくいものです。
正確な金額を把握するなら業者に見積もりをお願いしましょう。
上記価格はあくまで「屋根の断熱リフォーム」の相場です。
壁や床下など、家全体の断熱を実施する場合はさらに費用がかかるので注意してください。
屋根の断熱リフォームの場合、3日~4週間が工期の相場です。
断熱リフォームは施工方法によって、工期が大きく異なります。
断熱塗料の場合は比較的短い工期でできますが、屋根や天井の張り替えなど大掛かりなものだと時間がかかります。
予算や工期を含めて、どのような断熱リフォームの方法がベストなのか、信用できる業者に相談しましょう。
屋根の断熱リフォームを業者に依頼する際に、注意してほしい点は主に2つあります。
・屋根の断熱工事を行った実績があるか確認する
・換気扇の設置を提案してもらえるか確認する
大事な住まいを守るためにも、ぜひ確認してください。
依頼前に、業者のホームページやパンフレットなどを確認して、断熱工事の施工実績を確認しましょう。
実績が豊富な業者であれば、断熱リフォームに関するノウハウが蓄積されており安心して依頼できます。
実績以外にも、気になる業者のホームページなどで口コミや評判をチェックしてみてください。
また、近所で断熱リフォームを行った家があればどの業者に依頼したか、実際のクオリティはどうだったか確認するのもおすすめです。
業者から、換気扇の設置を提案してもらえるか確認しましょう。
こもった熱の空気は、屋根裏から室内へ流れ込んできます。
屋根裏の換気が十分でないと、夏の暑い日は室内にいても暑いと感じます。
空気がこもらないように、断熱工事を行う際に、換気扇の設置も同時に依頼しましょう。
実績が豊富な業者なら、見積もりを提案する際に換気扇の設置を提案されます。
換気がきちんとできれば、夏の暑苦しさや冬の結露を防止でき、建物の構造が腐食するのを防止できます。
業者からの提案内容に換気扇の設置が入っているか、入っていない場合は必要ないかどうかを聞いてみるのがおすすめです。
屋根の断熱リフォームをお得に行える方法は、以下を参考にしてください。
・自然災害をきっかけとした修理なら火災保険が適用できる
・地元の補助金、助成金を活用できる
実際に適用できるかどうかは自分で判断せずに、リフォームのプロである業者に必ず確認しましょう。
屋根の断熱リフォームに火災保険が適用される可能性はあります。
たとえば、台風や暴風で物が飛んできて屋根材が壊れたり、瓦がズレたり割れたりするなど自然災害が原因の被害は火災保険が適用されるかもしれません。
ただし、修理なら何でも火災保険が適用されるわけではないので注意してください。
屋根塗料のひび割れや剥がれ、釘の緩みなどの経年劣化が原因の損害は、火災保険の適用外です。
保険が適用されるか否かは自分で判断できないので、保険会社や専門業者に確認することをおすすめします。
断熱によって冷暖房の効率があがれば省エネに繋がるため、補助金・助成金を活用できる可能性があります。
ただし、地域によって補助金・助成金の有無が異なるので注意が必要です。
対象となる工事や請求できる金額も異なるため、役場もしくは地元密着型の業者に相談することをおすすめします。
屋根断熱に関するよくある疑問を紹介します。
・断熱と遮熱は何が違う?
・屋根と天井の断熱は併用できる?
・屋根の断熱リフォームはDIYで実施できる?
1つずつ詳しく説明します。
建物の断熱と遮断は似ているようで異なるものです。
「断熱」とは、対流熱や伝導熱を防ぐもので、屋根や壁から伝わる熱をできるだけ減らす効果があるものです。
断熱材を活用することで、夏は暑い空気を室内に入れず、冬は暖かい空気を逃さない家作りができます。
一方で「遮熱」は、輻射熱を反射して熱が室内に入りにくくすることをいいます。
室内に伝わってくる熱が少なくなるため、お家の中が快適な温度に保たれやすいです。
お家の暑さ対策をしっかり行うなら、断熱と遮熱の併用がおすすめです。
屋根と天井の断熱は併用できるものの、決しておすすめはできません。
断熱リフォームを検討している人の中には、屋根と天井の断熱を併用することで断熱性能が2倍になると思っている人もいるでしょう。
しかし、実際にそのようなことはありません。
併用することで懸念されるデメリットもあります。
断熱することによって空気が籠もるため、結露が発生しやすい環境になってしまうのです。
屋根裏に熱気がこもりやすい状態も続きます。
上記のデメリットへ対処するには適切な換気システムが必要になるので、必ず専門的な知識を持った業者に依頼しましょう。
屋根の断熱リフォームはDIYでも不可能ではないものの、決しておすすめはできません。
高所での作業になるので、落下するリスクがあり危険です。
さらに、屋根材を傷つけてしまうこともあるので建物の劣化の原因になります。
屋根の断熱リフォームは専門的な作業であり、正確な施工が求められるものです。
リフォームできたと思っていても適切に施工できず断熱効果を発揮できない恐れもあります。
最終的に、専門業者にお願いするケースも多いので最初からプロに委託するほうが安心です。
おうちの暑さや寒さ対策で悩んでいるのなら、屋根の断熱リフォームを検討しましょう。
断熱することで、いまよりもずっとお家の中が快適に過ごしやすくなります。
初期費用はかかるものの、快適な室温を維持しながら電気代を節約するため、長期的に見ても経済的かつ環境にやさしい選択です。
屋根の断熱リフォームは、方法によって工期や費用が大きく変わります。
屋根修理やリフォームに関するご相談はこちらから受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。
内野 友和
この記事は私が書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。
20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。