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「屋根のカバー工法はどれくらい日数がかかる?」
「屋根カバー工法の日数が長くなることはある?」
こういった疑問をお持ちの方は多いでしょう。
屋根カバー工法は葺き替えと比べて作業日数が短くなりやすい特徴があります。
しかし、季節や天候によっては工期が長くなってしまうことも考えられます。
工事の前に、考えられるリスクを把握しておくことが大切です。
この記事では、カバー工法にかかる日数や、工程の詳細について解説します。
具体的には、次の事項を解説します。
・カバー工法にかかる日数の目安
・カバー工法をする際に工期が長くなる原因
・カバー工法の工程の詳細
この記事を読んで上記を知っておけば、屋根修理の方法を選択する際の手がかりになるでしょう。
目次
カバー工法にかかる日数は、おおむね5日程度です。
もちろん、屋根の大きさや形状、環境などによってかかる日数は多少変動します。
対して、屋根を葺き替える場合、一般的に7日程度の日数が必要になります。
葺き替えは既存の屋根材を撤去する手間があるため、カバー工法より工期が長くなってしまうことが多いです。
屋根のカバー工法にかかる日数は、最短1日で完了するケースがあります。
工事日数は、修理内容によって大きく変動するものです。
また、工事とは別に、足場の組み立てと撤去に1日ずつかかることがあります。
工事日数が短くなりやすい修理内容は、以下の通りです。
・1階に屋根がない
・屋根の形状が複雑ではない
・縦葺き金属屋根である
1階に屋根があったり屋根の形状が複雑だったりすると、部材の加工に時間がかかり、工事日数が長くなりがちです。
縦葺き金属屋根は、あらかじめ工場で加工したものを張り付けて仕上げることができるので、工期を早めることができます。
工程ごとにかかる日数と施工内容は、以下の通りです。
・足場の組み立て:1日
・古い屋根材の棟板金などの撤去:1日
・防水シートの貼り付け、新しい屋根材の取り付け:2日
・足場の解体:1日
カバー工法にかかる全体の工事日数は、おおよそ5日程度です。
まず、古い屋根材の棟板金の撤去・清掃などを行います。
次に、新しい屋根材の下地となる防水シートを貼り付けます。
防水シートは屋根からの雨漏りを防ぐ重要な部材です。
一般的に、防水シートは屋根の低い位置から高い方へと敷き詰めていきます。
その後、屋根面に新しい金属屋根を張り付けていきます。
屋根材にはさまざまな種類があり、種類によって施工法方法も違ってくるものです。
工事にどれぐらい日数が必要か、事前に修理業者へ確認することをおすすめします。
屋根の葺き替えにかかる工事日数は7日程度です。
カバー工法の工事日数は5日程度なので、葺き替えよりもかかる日数は少なくてすみます。
カバー工法は、既存の屋根に新しい屋根材を載せていく工法なので、古い屋根材の撤去の必要がありません。
そのため、葺き替えより短い日数で仕上げることができるのです。
屋根カバー工法での工事をする際、悪条件で日数が長くなることがあります。
どんなときに工期が長くなってしまうのか、詳しくチェックしていきましょう。
雨や雪、強風などの悪天候を日は作業が不可能になるため、日数が長くなってしまいます。
梅雨の時期に屋根修理をする場合は、工期の長めに見積もっておいた方がいいでしょう。
たとえば隣家との距離が狭いような場合、敷地を越えて足場を組む必要がある場合があります。
その場合、隣家に許可をとったり敷地をまたいで足場を組んだりするために多少の時間が必要でしょう。
足場を組むのが難しいことが想定される場合は、業者や隣家としっかり相談してから施工を開始する必要があります。
現場に十分な作業スペースを確保できないと、作業日数は長くなりがちです。
たとえば、業者が使える駐車スペースがないと、資材の搬入や廃材の搬出のとき車両の運搬に時間がかかります。
屋根工事の資材はかさばりやすく、量も多いものです。
現場に資材の一時保管スペースがないと、資材を取るため作業を中断しなければならないケースもあり、作業効率が落ちます。
また、現場と隣家が密接していると、ゴミや破片がとばないように常に注意しなければならず、作業速度が落ちやすいです。
現場に近い場所に作業のためのスペースを確保できるよう、周辺地域を事前に確認しておくことをおすすめします。
屋根工事と他の工事を同時進行すれば全体の工期を短くできる、と考えるお客様もいるのではないでしょうか。
例えば、屋根工事と外壁塗装でそれぞれ5日ずつかかるとすると、引き続きでやれば10日かかる工事を同時進行でやれば5日でできる、という考え方です。
しかし、実際は5日よりも長くなってしまうことが多いです。
車両や資材を置いたり運んだりするスペースは狭くなり、相手の段取りしだいでは使えなくなります。
限られた現場内に職人の数が増えるので、効率的な動きを行いにくくなることもあります。
一方、屋根と外壁塗装をセットで行えば、足場を一回組むだけで作業を行うことが可能です。
また、5日で収まらない可能性はありますが、別々で工事を行うよりも短期間で終わる可能性もあります。
外壁塗装と屋根修理を同時に行うかどうかは、修理業者と相談のうえご検討ください。
現場に入る職人の数が少ない場合、屋根カバー工法の日数は長くなりがちです。
一般的に、必要となる職人の人数は工事の内容によって変わります。
こういう屋根材を、この形状の屋根にどれぐらいカバー工法で葺き替えると決まれば、必要な職人の人数は分かります。
よほどの新人は別として、1人の職人の1日の作業量に大きな差はないからです。
請負業者のスケジュールの都合やタイミングによっては少数しか現場に入れず、工期が長くなることがあります。
工事の内容やタイミングによっては、職人の数が少なくて工事日数が長くなるケースがあります。
縦葺き金属屋根を利用すると、修理日数を短くしやすいです。
縦葺きは、あらかじめ工場でカットされた板金を張るだけの施工だからです。
横葺きでは、複数の屋根材を現場で張り合わせながらカットしていく必要があります。
ただし、縦葺きは、切妻屋根などシンプルな屋根でしか利用できません。
縦葺きは、工場製品を縦に並べて張っていくだけなので、複雑な形の屋根では長さが変わってしまい施工できないことがあるのです。
カバー工法で修理できない屋根は、あります。
瓦屋根はカバー工法で修理できません。
カバー工法は、フラットな金属屋根に施工が可能な工法です。
瓦屋根には厚みがあり、形状もフラットではないので、カバー工法は行えません。
カバー工法では、ガルバリウム鋼板という軽くて扱いやすい金属屋根を使用することが多いです。
カバー工法は古い屋根の上に新しい屋根を載せて張る工法なので、屋根全体の重量が増えてしまうのは避けられません。
よって、少しでも軽い屋根材が求められます。
軽い屋根材としてアスファルトシングルも挙げられますが、これは耐用年数が短いためおすすめできないです。
また、スレート材は素材的に割れやすいので、新たにカバー工法で設置することはできません。
波型の形状や厚みがある屋根材には、固定するのが難しいので施工できません。
無理な施工は、雨漏りなどの不具合の原因になるので注意しましょう。
カバー工法に失敗すると、屋根のはがれや雨漏りにつながりやすいです。
あらかじめ失敗する原因をチェックして、原因となるポイントを取り除いた施工をすれば失敗を防ぐことができます。
屋根材や下地の傷みが進んでいる状態でカバー工法を行うと、屋根材の保持力がもたなくなり、はがれやすくなります。
傷みや劣化が進んでいる部分は、補修を行いましょう。
強風地域でカバー工法を行う場合は注意が必要です。
耐風性の高い屋根材や部材を使い、強風に強い張り方をしないと飛ばされやすいです。
勾配が緩い屋根で、横吹き金属屋根でカバー工法を行うと失敗する可能性があります。
横葺き金属屋根は、2.5寸(14.04°)勾配以下の屋根に張ることは禁止されています。
屋根本体の下に敷く防水シートは、雨漏りを防ぐための重要な部材です。
低品質の防水シートは破れやすいので、必ず耐用年数を確認して選ぶことが必要です。
以上のポイントに注意すれば、葺き替えかえたばかりで修復が必要になるような最悪の事態は避けることができるでしょう。
カバー工法の費用相場について解説します。
棟板金の施工は、1メートルあたり2,500〜6,000円が相場です。
通常、メートル数が長くなるほど単価は下がりますが、屋根の形状や勾配、傷みの進み具合でも違ってきます。
屋根の下地補修は、1平方メートルあたり2,500~4,000円です。
屋根の下地は、骨組みとなる垂木と、その上の野地板(コンパネ)で構成されています。
カバー工法で補修の対象となるのは、防水シートを布設する野地板です。
骨組み(垂木)の補修は、大がかりなものとなりやすいため、別見積もりとなります。
防水シートは、一般的なゴムアスルーフィングの場合で、1平方メートルあたり500〜1,000円が相場です。
防水シートは雨漏り防止のための最重要部材です。
単価の安さだけで選んでしまうことなく、必ず耐用年数などを業者と相談して選ぶようにしましょう。
具体的な日数を確認したい場合、業者に見積もりを依頼することをおすすめします。
施工にかかる工期はもちろん、工事費用も確認することが可能です。
見積もりを依頼する際は、複数の業者に見積もりを依頼する「相見積もり」がおすすめです。
工事日数や費用の他に、業者の誠実さを事前にチェックできます。
2社に見積もりを依頼して、内容を比較してみるといいでしょう。
スレート屋根にカバー工法で金属屋根をかぶせる際の工程を解説します。
基本的に、工事の前には足場を組み立て、安全を確保してから作業を開始します。
作業の詳細をチェックしていきましょう。
最初に屋根の一番上の部分に穴をあけておきます。
天井の上の小屋裏の空気が外部に抜けるようにするためです。
屋根に換気口がない場合、住宅内部に湿気がこもり、カビや腐食の原因になってしまいます。
唐草とは、屋根の軒先とケラバに取り付ける板金部材です。
唐草は屋根材をつかみ込んで施工する際に、必要な部材です。
また、雨水を雨樋に送る役割があります。
唐草がない場合、雨水が屋根の裏や外壁に流れていってしまい、住宅の木材を腐食させる原因になってしまう可能性があります。
ルーフィングシートと呼ばれる、雨漏り防止のためのシートをはります。
既存の屋根の上に、釘を打って固定します。
屋根材を釘打ち機で取り付けていきます。
取り付けに使用するのは釘やビスです。
屋根の下地に釘やビスを打ち、しっかりと固定していきます。
取り付ける際、必要であれば雪止めも同時に取り付けます
屋根の頂上に棟板金を被せます。
棟板金は、屋根の棟からの雨漏りを防いでくれる部材です。
下地となる木材を設置し、屋根の形に合わせて切ったり折り曲げたりした棟板金を被せます。
カバー工法のメリット・デメリットを整理しておくと、自宅の屋根に合う工法なのかが判断しやすくなります。
カバー工法のメリットは、古い屋根の撤去が必要ないので、工事日数が短くできて費用も安くなることです。
また、既存の屋根に載せて工事するので、屋根が二重になり断熱性や遮音性が向上します。
カバー工法のデメリットは、既存の屋根が瓦屋根だと、カバー工法を行えないことです。
カバー工法はフラットな金属屋根にしか行えません。
屋根下地の損傷が激しい場合、新しい屋根の固定がうまくいかず、保持力が下がってはがれや雨漏りの原因になりやすくなります。
無理な工事は、あとになって大きなトラブルとなりやすいです。
カバー工法に適さない屋根の場合は、他の方法での修理をおすすめします。
カバー工法にかかる日数は一般的に5日程度です。
ただし条件によっては工期が多少変動するため、業者と相談して詳細を打ち合わせておくことをおすすめします。
屋根修理業者を選ぶ場合は屋根の修理業者を選ぶ7つのポイント!失敗しない選び方を知ろうを読めば失敗を避けやすくなります。
ぜひチェックしてみてください。
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内野 友和
この記事は私が書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。
20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。