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内野 友和
この記事は私が書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。
20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

「屋根のカバー工法をすると重量が増えて住宅に影響を及ぼすのか?」
「屋根の重量を増やさない方法を知りたい」
屋根のカバー工法を検討した際に、重量を気にする人は多くいらっしゃいます。
カバー工法は既存の屋根にもう一層新しい資材を重ねるため、たしかに屋根全体の重量は増えます。
しかし、重ねた屋根材の重量が増える程度では住宅に大きな影響はありません。
今回は、屋根のカバー工法の重量について解説します。
具体的には以下の8つです。
・カバー工法は重量が増えるから良くない?
・耐震性の定義
・重量が増えることと耐震性の関係
・重量が増えるデメリットしかないのか
・ルーフィングも重量を増加させる
・重量を増やさずにカバー工法をする方法
・屋根材別の重量と特徴
・カバー工法が向いているケース
この記事を読んでいただければ、カバー工法で重量が増えても問題ないと納得できるでしょう。
目次

カバー工法をすることによって屋根の重量が増えても、大きな影響を与えるわけではありません。
屋根材によって重量は異なるため、既存の屋根に合った素材を選ぶといいでしょう。
重量が増えるという理由で専門業者がカバー工法を否定することはありません。
現在の屋根の状態に対してカバー工法が最適であれば、重量は気にせず行って問題ないでしょう。
カバー工法は重量が増えると心配される一方で、屋根材を重ねることで遮熱効果が得られて防音性も上がるというメリットがあります。
デメリットとメリットを把握したうえで、カバー工法をするかしないかを決めるといいでしょう。
「屋根の重量が増えると耐震性に影響がある」とよく言われますが、耐震性とは具体的にどんなものでしょうか。
以下で詳しく紹介します。

耐震性とは、地震が発生した際の揺れで建築物が損壊しない性質のことです。
そのため、建物そのものの強度が求められます。
建物の強度は、自然災害や経年劣化の影響で低下する可能性があります。
耐震性を維持させるには建物全体の定期的なメンテナンスが必要です。
必要であれば耐震診断を受けて、適切な修理を行いましょう。

屋根の重量と耐震性は関係しているため、考慮する必要があります。
その理由は、建物の重心が上部に集中するとバランスが不安定になるためです。
つまり、重心が上のほうにくると揺れを感じやすくなり、倒壊の危険も高まります。
耐震性を高めるためには、屋根は軽いほうがよいですが極端に軽量にする必要はありません。
葺き替えの場合は、既存よりも軽い屋根材にすれば建物への負担は減ります。
カバー工法をする場合は、軽量な金属の屋根材を使用すれば問題ありません。
いずれの場合でも、耐震性が大幅に変わるような施工方法ではないため、重さについてそれほど心配する必要はないでしょう。

「カバー工法は重量が増える」という点を懸念される方も多いですが、逆にメリットも多くあります。
既存の屋根を残したまま施工するカバー工法は、建物にあまり負荷をかけることなく行えます。
既存屋根をそのまま使えるため、古い部材の撤去が不要で、工期が短い点も選ばれるポイントです。
また屋根を重ねることで、耐熱性や遮音性があがります。
費用も葺き替えに比べて安いため、予算を抑えて屋根を修理したい方には最適です。
カバー工法にはこうしたメリットがあるため、一概に耐震性だけで判断することはできません。
既存屋根の劣化状況や、建物の強度にも着目して素材を選定すれば問題ないでしょう。

屋根の重量は屋根材だけでなく、ルーフィングの重さも加算されます。
しかし、重くなるからとルーフィングを省くことはできません。
理由は、雨水の浸入を防いで野地板を守る役割があるからです。
ルーフィングのおかげで、野地板が劣化しづらくなるため重要な部材になります。
重さを考慮しつつ、機能性も重視してルーフィングを選びましょう。

屋根の重量をあまり増やさずに施工するには、軽い屋根材を使うのが得策です。
現在のカバー工法の多くが、軽量のガルバリウム鋼板を使っています。
業者のなかには、ガルバリウム鋼板の扱いに慣れていない場合もあります。
ガルバリウム鋼板を使いたい場合は、過去の施工実績が多い業者に依頼しましょう。
また、もともと重量のある瓦屋根の場合は、その重さと構造上の理由からカバー工法はできません。
既存の屋根によって最適な屋根工事の方法が異なるため、専門業者の意見を聞いてみるのが確実でしょう。

屋根材にはさまざまな種類があり、時代と共に利用される素材にも変化があります。
現在、住宅の屋根として使われている素材は主に以下の3つです。
・ガルバリウム鋼板
・スレート
・粘土瓦
それぞれの重さと特徴を紹介します。
屋根材のなかでもっとも軽いガルバリウム鋼板の重さは、1平方メートルあたり5〜10kg程度です。
金属の薄い板に、アルミニウム・亜鉛・シリコンをメッキ加工したものがガルバリウム鋼板で、高い耐久性があります。
軽量のためカバー工法に最も適した素材です。
また金属という性質から防水性が高い点も特徴です。
カラーバリエーションも豊富なため、好きな色が見つかりやすいでしょう。
スレートの重さは1平方メートルあたり17〜20kg程度で、カラーベストやコロニアルとも呼ばれています。
スレートは、セメントと繊維を合わせて作られた素材で普及率が高い屋根材です。
施工できる業者も多く、安価でありながらデザインも豊富です。
スレートは継ぎ目が多く雨水が浸入しやすいため、防水性が低いデメリットがあります。
また、継ぎ目にはコケやカビも生えやすいため、放置しておくと景観が損なわれます。
定期的に点検を依頼して、必要に応じてメンテナンスを行えば長持ちするでしょう。
粘土瓦の重さは、1平方メートルあたり40〜60kg程度で、屋根材のなかでもっとも重い素材です。
粘土瓦は、粘土を成形し焼き上げたもので日本の伝統的な屋根材です。
粘土瓦のなかにも種類があり、陶器瓦、いぶし瓦、素焼き瓦などがあります。
基本的に塗装が必要ないため、ランニングコストが抑えられます。
長く住み続ける住宅にはメンテナンス頻度が少ない粘土瓦が向いているでしょう。

屋根の修理方法にはカバー工法や葺き替えなどがありますが、自身の住宅に向いているかを素人が判断するのは難しいかもしれません。
基本的には専門業者に判断してもらうのが望ましいですが、一般的に屋根のカバー工法が向いているケースを紹介します。
・葺き替えよりも手軽に工事したいと考えている場合
・既存の屋根にアスベストが含まれる可能性がある場合
カバー工法をしようか迷われている人はぜひ参考にしてください。
屋根材を重ねることで、既存屋根の処分をする手間が省かれます。
そのため、工程が少なくなるのがカバー工法の利点です。
既存屋根をそのまま使えば、コストカットにもなります。
また撤去や処分がない分、騒音やホコリなどで近隣へ迷惑をかける可能性が軽減されるため、トラブル防止にも繋がります。
出来るだけ手軽に工事を行いたい場合や、費用を抑えたい人にカバー工法はおすすめです。
アスベストが含まれる可能性がある屋根の場合でも、カバー工法が可能です。
アスベストの処分は高額な費用がかかるため、外さずに重ねて使ったほうが今は安いです。
ただし、アスベストの撤去のタイミングは「今」なのか「将来なのか」が重要です。
カバー工法で被せるとコスト面では安いですが、将来的に剥がす事を考えられているのであれば、人件費等の高騰が予想される将来よりも、今の時点で撤去することが良いと思います。
屋根材にアスベストが含まれているかの判断は、素人では難しい部分でしょう。
建築時の資料がない場合は屋根材を直接見て確認する必要がありますが、高所作業になるため専門業者に任せましょう。

屋根のカバー工法は重量が増えるデメリットがある一方で、断熱性や遮音性が高まるメリットがあります。
そのため、屋根修理のデメリットとメリットを把握することが大切です。
修理方法は、既存の屋根状況や何を優先するかによって変わってきます。
安全に暮らしていくためにも、さまざまな角度から修理方法を検討しましょう。
適切な方法がわからない場合は、専門業者からアドバイスをもらうのがおすすめです。
見積もりや点検は無料で行ってくれる業者も多くいます。
まずは一度、相談してみましょう。
屋根修理業者を選ぶ場合は屋根の修理業者を選ぶ7つのポイント!失敗しない選び方を知ろうを読めば失敗を避けやすくなります。
ぜひチェックしてみてください。
なお、じもと屋根修理では地元の一部地域を対象に、ドローンを活用した屋根点検を無料で実施しています。
お近くにお住まいの方でご興味がある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。