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「天窓の撤去にかかる費用相場を知りたい」
「費用を抑えるコツはあるのだろうか？」
天窓の撤去を検討する際に、費用面が気になる方は多くいらっしゃいます。
撤去する際は安くはない費用がかかるため、後悔しないようによく考えてから工事方法を決めるとよいでしょう。
今回は、天窓の撤去にかかる費用について解説します。
・天窓の撤去費用の相場は？
・天窓の撤去を安く行う方法
・天窓の撤去以外の改修費用
・天窓を撤去したい場合の相談先
この記事を読んでいただくと、天窓の撤去にかかるコストが把握できます。
撤去以外で天窓を存続させる方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
天窓の撤去費用は20〜30万円前後が相場です。
現場の状況や使用する素材によって異なるため、正確な費用を知りたい場合は見積りを依頼しましょう。
天窓を撤去した部分は、既存の屋根材と同じ部材を貼って塞ぐのが一般的です。
もしも、既存の屋根材が生産中止になっている場合は、似ている部材で施工可能な屋根材を選びます。
屋根の葺き替え工事の場合であれば、既存屋根もあわせてすべて取り替えることになるため、住宅全体のイメージチェンジにもなります。
撤去にかかる費用は、ほかの工事と組み合わせることで、安く抑えられる可能性が高いでしょう。
詳しくは以下で解説します。
天窓の撤去は「屋根の工事」または「屋根の塗装」と同時に行うと、足場を利用できるためコストカットにつながります。
費用を抑えられる3つのパターンは以下の通りです。
・屋根のカバー工法と合わせて撤去する
・屋根の葺き替えと合わせて撤去する
・屋根塗装と同時に天窓を撤去する
それぞれの内容を解説します。
天窓の撤去は、屋根のカバー工法と合わせて行うとコストが抑えられます。
屋根のカバー工法とは、既存屋根を残した状態で、上から新しい屋根材を重ねる方法です。
天窓を撤去した部分には野地板を貼って、屋根材との段差をなくします。
そのうえに防水シートを貼り、雨水の浸入を防ぎます。
カバー工法は、既存屋根の使える部分をそのまま利用することで、コストを抑えられるのが大きなメリットです。
古い屋根材の撤去をしなくて済むので、工期も短くなります。
屋根の葺き替えを行う際に天窓を撤去すると、コストカットが見込めます。
葺き替えは、屋根材と下地をすべて取り替える工法です。
屋根の寿命がリセットされるので、あと何十年も住む場合は葺き替えがおすすめです。
葺き替えであれば、天窓が設置されていた箇所もきれいな屋根になります。
好きな屋根材に変えられる葺き替えは、カバー工法に比べて費用が高いのがデメリットです。
しかし、耐久性を高められるのは大きなメリットといえるでしょう。
屋根の塗り替えの際に設置される足場を利用して、天窓の撤去を行うと、足場費が節約できます。
塗り替えは塗装店に依頼することになりますが、天窓の撤去は基本的に専門外です。
そのため、撤去作業は屋根工事の専門業者を手配することになります。
塗装業者に「塗り替え時に天窓を撤去したい」と伝えれば、協業している建築板金業者を手配してくれるでしょう。
自分で業者を手配する場合は、塗装業者に他の工事も行うことを伝えておいてください。
他の工事の足場を併用することを、双方が把握している必要があるためです。
雨漏りの心配やメンテナンスが負担になり、天窓を撤去しようと考える人は多くいます。
しかし、撤去に踏み切れない場合は、無理して取り外す必要はありません。
撤去以外の方法にかかる費用の相場は、以下を参考にしてください。
・屋根のカバー工法と葺き替えの相場
・屋根の塗り替えの相場
・天窓を修理する場合の相場
・天窓を後付けする場合の費用相場
それぞれの相場を紹介します。
屋根が劣化している場合は、カバー工法や葺き替えを行うのがおすすめです。
使う屋根材により価格が異なるので、以下を参考にしてみてください。
・スレートからガルバリウム鋼板にカバー工法する場合の費用相場：100～150万円程度
・瓦屋根からガルバリウム鋼板にカバー工法する場合の費用相場：100〜130万円程度
・葺き替えをする場合の費用相場：150～250万円程度
既存の屋根を再利用するカバー工法は、葺き替えよりも費用を抑えられる傾向にあります。
ただし、瓦屋根はカバー工法が出来ないため、葺き替えになります。
屋根の見た目は、塗装をすることで大きくイメージチェンジできます。
屋根塗装の相場は35〜80万円程度です。
屋根の大きさや、塗料の種類によっても価格が変動するため、見積りしてもらうことをおすすめします。
塗装すると、見た目がきれいになるだけでなく、防水性や防錆性なども高まります。
屋根材の劣化がさほど進んでいない場合で、住宅の見た目を変えたい人には塗装リフォームがおすすめです。
天窓に不具合があるけれど、できるだけ予算を抑えたい場合は「修理」という選択肢もあります。
点検や簡単な補修の場合は、20,000〜40,000円程度が相場です。
雨漏り修理の場合は、10〜90万円程度と費用の幅が大きくなります。
「ガラスのみの交換」、「枠ごと新品にする」など、修繕方法によって必要な費用が違ってくるからです。
まずは現場を調査してもらい、適切な修理方法を判断してもらいましょう。
天窓を一度撤去したあとに「やっぱりまた付けたい」と思う人もいらっしゃいます。
後付けも可能なので、天窓のある暮らしをしたい人は、もう一度設置を検討しましょう。
まっさらな状態の屋根から天窓を後付けする際にかかる費用は20〜60万円前後です。
撤去したあとに再び設置するのは費用面の負担が大きくなります。
撤去を考えている人は、後悔しないように選択してください。
天窓撤去ができる業者の種類を紹介します。
主な相談先は以下の3つです。
・塗装業者
・総合リフォーム業者
・建築板金業者
それぞれの特徴を解説します。
屋根の塗り替えと同時に撤去したい場合は、塗装業者に依頼しましょう。
塗装業者では、天窓の撤去は請け負っていないケースがほとんどです。
塗装業者に相談して別の業者を手配してもらうか、自分で探しましょう。
自分で探す場合は、建築板金業者に依頼するのがおすすめです。
総合リフォーム業者は、あらゆるリフォームを扱っている業者です。
天窓の撤去は屋根工事に該当するため、専門業者を手配してくれます。
ほかにも、塗装や葺き替えなどの工事も請け負ってくれるので相談してみましょう。
ただしリフォーム業者の場合は外注の職人が多く、当日どのような人が来るかわからない点がデメリットです。
リフォーム業者に依頼する際は、実際に施工してくれる人を確認しておくとよいでしょう。
天窓の撤去は、屋根の専門家である建築板金業者がもっともおすすめです。
天窓を撤去した箇所には下地を貼って屋根材を固定しますが、施工に不具合があると雨漏りが発生する可能性があります。
そのため、経験豊富な建築板金業者に任せたほうが安心です。
カバー工法や葺き替えなどの屋根工事と合わせて天窓の撤去も請け負ってくれます。
建築板金業者には専門的な資格を取得している職人が在籍しています。
屋根関係の工事をする際は、信頼度が高い建築板金業者に相談しましょう。
ほかの工事を上手く組み合わせることで、天窓撤去にかかるコストは抑えられます。
この機会に屋根の状態をチェックし、カバー工法や葺き替えなどの必要性を考えましょう。
屋根工事を同時に行なえば、雨漏りのリスクが軽減でき、見栄えもよくなります。
天窓の撤去を決断できない場合は、部分修理もひとつの方法です。
いずれのケースもある程度大きな工事になるので、よく検討してみてください。
工事内容や費用を詳しく知りたい場合は、近くの建築板金業者に相談してみましょう。
天窓についてより詳しく知りたい方は、以下記事をご一読ください。
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内野 友和
この記事は私が書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。
20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。
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