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内野 友和
この記事は私が書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。
20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

「ルーフィングとはどのような役割があるものか知りたい」
「ルーフィングの選び方や設置費用について知りたい」
このようなお悩みはありませんか。
ルーフィングは屋根を構成する部分のひとつで、雨水の浸入を防ぐためには欠かせません。
本記事ではルーフィングについて、下記の内容を紹介します。
・ルーフィングの基礎知識
・ルーフィングの選び方
・ルーフィング設置方法と注意点
本記事を読めば、ルーフィングについての知識が身に付き、屋根のメンテナンスをするときに役立ちます。
屋根のメンテナンスをお考えの方は、ぜひ最後までご一読ください。
目次

ルーフィングとは、屋根を構成する部分のひとつとなります。
野地板の上に直接貼り付ける、防水機能をもったシートです。
ルーフィングのほかに「下葺き材」「ルーフィングシート」などと呼ばれています。
ルーフィングの基礎知識として、下記の3つを紹介します。
・ルーフィングの仕組み
・ルーフィングの重要性
・ルーフィングと防水シートの違い
詳しく見ていきましょう。
一般的な屋根材は、どうしても隙間が発生してしまいます。
屋根材には瓦やスレートなどが使用されていますが、一定以上の雨風で隙間から雨水が屋根材の下に入ってしまうからです。
屋根材の下にルーフィングを貼ることで、屋根裏への雨水の浸入を防いで軒先に流しています。
ルーフィングで屋根材の隙間からの雨漏りを防ぐ仕組みとなっています。
ルーフィングがないと、屋根材の隙間から雨水が入り野地板や梁などの腐食劣化を引き起こしてしまいます。
ルーフィングが雨水の浸入を防ぐことで、野地板や梁の腐食劣化を防ぐことが可能です。
ただし、ルーフィングがあっても劣化したり破れたりしている場合には雨水が浸入してしまいます。
ルーフィングがしっかり機能していれば、雨水の浸入がなく雨漏りはおきません。
防水シートとは、外部からの水を防ぎ雨漏りを防止するために用いられるシート全般のことです。
防水シートのなかで、屋根に用いられるものをルーフィングといいます。
防水シートとルーフィングの役割は、どちらも水の浸入を防ぐことです。
そのため、業者によってはルーフィングのことを防水シートと呼ぶことがあります。

ルーフィングにはさまざまな種類があります。
主な種類は下記のとおりです。
・アスファルトルーフィング
・改質アスファルトルーフィング
・粘着層付アスファルトルーフィング
・高分子系ルーフィング
・透湿防水ルーフィング
・不織布ルーフィング
それぞれの特徴を確認していきましょう。
アスファルトルーフィングは、厚みのある段ボールにアスファルトをしみこませて作られるルーフィングです。
住宅やビルなど一般的な建物で多く採用され、普及率が高く安価です。
アスファルトが主な原料であるため、止水性に優れています。
一方でアスファルトは高温で柔らかくなり低温で硬くなる性質があるため、四季により状態変化を繰り返し劣化が進行します。
そのため耐用年数は他のルーフィングと比較すると短く、こまめなメンテナンスが必要です。
改質アスファルトルーフィングは、アスファルトルーフィングと同じ原料で作られていますが、より耐久性が高いのが特徴となります。
改質アスファルトルーフィングはアスファルト特有の状態変化による劣化を防止するため、ゴムや合成樹脂などが混ぜられたルーフィングです。
アスファルトルーフィングと同様に止水性に優れています。
ただし湿気を逃しにくいため、凍結してしまう可能性がある点がデメリットです。
グレードによって耐用年数が大きく異なるため、今後のメンテナンススケジュールやライフプランにあわせて商品を選択するのが適切です。
粘着層付アスファルトルーフィングは、貼り付け面が粘着シートになっているルーフィングです。
一般的にルーフィングは、タッカーと呼ばれる道具で下地に貼り付けることが多いのですが、粘着シートになっているためそのまま貼り付けられる仕組みとなっています。
粘着層付アスファルトルーフィングは、タッカーや釘を使用せずに貼れるため、防水性や密着性が高く雨漏りがしにくいのが特徴です。
複雑な形状の屋根などタッカーの使用が難しい場合でも、容易に設置できるため役立ちます。
ただし他のルーフィングと比較すると、粘着層付アスファルトルーフィングは高価です。
高分子系ルーフィングは、塩化ビニルなどを使いアスファルトを使わないルーフィングで、軽量なのが特徴です。
さらに伸縮性が高く破れにくいため、耐久性に優れています。
商品によっては遮熱性に優れたものもあるため、夏の暑さ対策に効果的です。
ただし高分子系ルーフィングは紫外線による影響を受けやすいため、環境によっては劣化の進行が早い場合もあります。
高分子系ルーフィングは陸屋根に使用されるケースが多く、急こう配の屋根ではほとんど使用されません。
透湿防水ルーフィングは、湿気を逃す機能を持ったルーフィングです。
湿気を逃すことで、住宅内部の傷みの進行を遅らせる効果があります。
透湿防水ルーフィングは、高気密高断熱の住宅や湿気による影響が大きい木の住宅に最適です。
ただし透湿防水ルーフィングの施工には、一般的なアスファルト系とは異なる通気層の工事が併せて必要となります。
さらに設置できる屋根材が限られ初期費用も高いため、一般的な戸建住宅での普及率が低いのが現状です。
とはいえ耐用年数がとても長いため、長期的に見るとコストパフォーマンスに優れているルーフィングといえます。
不織布ルーフィングは破れにくいため注目されていますが、高価であることがデメリットです。
不織布ルーフィングは、名前のとおり不織布を基材としたルーフィングです。
不織布は柔軟性に優れているため複雑な形状の屋根でも、容易に施工できます。
比較的耐用年数が長いため、メンテナンス頻度を抑えたい方におすすめのルーフィングです。

ルーフィングは価格だけではなく耐用年数も考慮したうえで選ぶことが重要です。
ルーフィングの以下の種類ごとに費用相場と耐用年数を紹介します。
・アスファルトルーフィング
・改質アスファルトルーフィング
・粘着層付アスファルトルーフィング
・高分子系ルーフィング
・透湿防水ルーフィング
・不織布ルーフィング
それぞれの相場や耐用年数をもとに、自宅に適したルーフィングを見つけましょう。
アスファルトルーフィングの耐用年数は8~20年ほどです。
費用単価は1平方メートルあたり200~600円ほどが相場となります。
アスファルトルーフィングは、安価で耐用年数が短いのが特徴です。
そのため、建売住宅やローコスト住宅で採用されることが多いルーフィングとなります。
アスファルトルーフィングは、安さを重視したい方やあと数年で引っ越しする予定の方におすすめです。
改質アスファルトルーフィングの耐用年数は20~60年ほどです。
費用単価は1平方メートルあたり350〜900円が相場となります。
耐用年数が約60年のグレードが高いルーフィングは、1平方メートルの単価が相場よりも高額です。
改質アスファルトルーフィングは、アスファルトルーフィングの2倍以上の耐用年数を持つものも多く、コストパフォーマンスに優れています。
そのため、屋根工事業者やハウスメーカーなどで使用されるルーフィングは、改質アスファルトルーフィングを標準としているケースが多いです。
粘着層付アスファルトルーフィングの耐用年数は30年ほどです。
費用単価は1平方メートルあたり600〜900円が相場となります。
粘着層付アスファルトルーフィングはアスファルトルーフィングよりも単価は高いですが、耐用年数が長いのが特徴です。
屋根を長持ちさせたい方やメンテナンス頻度を最低限にしたい方におすすめのルーフィングです。
高分子系ルーフィングの耐用年数は15~20年ほどです。
費用単価は1平方メートルあたり700〜1,050円が相場となります。
高分子系ルーフィングは他のルーフィングと比較すると高額ですが、軽量なため耐震性に配慮した家づくりが可能です。
商品によっては遮熱効果が期待できるものもあるため、暑さ対策をしたい方にもおすすめのルーフィングです。
透湿防水ルーフィングの耐用年数は50年ほどです。
費用単価は1平方メートルあたり500~1,200円が相場となります。
透湿防水ルーフィングは、ルーフィングのなかでも高価な商品が多いです。
しかし他のルーフィングと比較して耐用年数が長いため、長い目で見るとコストパフォーマンスに優れています。
湿気が心配な方や住宅を長持ちさせたい方におすすめのルーフィングです。
不織布ルーフィングの耐用年数は30年ほどです。
費用単価は1平方メートルあたり600~1,100円が相場となります。
不織布ルーフィングは、ルーフィングのなかでも高価です。
しかし柔軟性が高く耐用年数も長いため、近年人気が高まっています。
破れにくい丈夫なルーフィングを求めている方や、複雑な形状の屋根の住宅への設置におすすめのルーフィングです。

新築の際やリフォームのときにどのようにルーフィングを選べばよいか紹介します。
ルーフィングを選ぶときのポイントは下記の通りです。
・屋根材との相性を考える
・耐久性を考慮する
・耐用年数と価格を考慮する
それぞれ詳しく紹介します。
屋根材にあったルーフィングを選ぶようにしましょう。
ルーフィングにも屋根材との相性があるからです。
たとえば、耐久性の高い瓦には同じく耐久性の高い透湿ルーフィングを使うのがおすすめです。
結露が発生しやすい高機能住宅にも、透湿ルーフィングは向いています。
改質アスファルトルーフィングは、スレート屋根やアスファルトシングルとも相性がよいのでおすすめです。
屋根のリフォームでは屋根材を何にするか気にする方がいますが、同じくらいルーフィングについてもこだわることをおすすめします。
耐久性の低いルーフィングを選んでしまうと、屋根よりも先に劣化して雨漏りの原因になってしまう可能性があるからです。
雨漏りをふせぐためには、ルーフィングの耐久性は大切なポイントだと覚えておきましょう。
ルーフィングは種類によって価格や耐用年数が大きく異なります。
アスファルルーフィングのように1平方メートルあたりの単価が安いものを選ぶと、1回あたりのリフォーム費用を抑えられます。
しかし定期的なメンテナンスが必要となるため、長い目で見るとメンテナンス費用が高額になる可能性が高いです。
ルーフィングの交換は屋根材をはがす必要があるため、大規模な工事となります。
同じ住宅に長く住む予定の場合は、耐用年数が長いルーフィングを選んだ方が長期的に見て費用を抑えられるでしょう。
今後のメンテナンススケジュールやライフプランに合わせて、適切な耐用年数のルーフィングを選択することが重要です。

実際にルーフィングがどのように設置されているのかを紹介します。
ルーフィングの設置手順は下記の2つです。
・ルーフィングを貼る
・ルーフィングを留める
各作業について詳しく紹介していきます。
ルーフィングは屋根の下側から屋根の上側にむけて貼り付けていきます。
このとき大切なのは、重ね幅を十分にとることです。
ルーフィング同士に隙間ができてしまうと、そこから雨水が浸入してしまう恐れがあります。
とくに棟や屋根の谷間などは雨漏りが発生しやすい場所なので、二重三重にするなどの対策が必要です。
ルーフィングをタッカーで固定していきます。
タッカーで固定するために穴が開いてしまうのですが、太陽の熱で溶けたシートがふさいでくれるので心配いりません。
ただし、タッカーが浮いていたり、打ち込みが強かったりするとルーフィングの劣化につながってしまいます。
ルーフィングを直角に打ち込む技術によって、仕上がりに差が出てしまうことを覚えておきましょう。

じもと屋根修理(運営:ウチノ板金)では、これまでに数多くの屋根工事を行っています。
じもと屋根修理で屋根リフォームを行う場合のルーフィングは、改質アスファルトルーフィングが標準仕様です。
過去にじもと屋根修理にて工事を行った事例をいくつか紹介します。
施工前

ルーフィング貼り付け後

施工後

コロニアル屋根から横葺き板金屋根へリフォームした事例です。
2004年までに製造されたコロニアル屋根にはアスベストが入っているため、施工の際は注意が必要です。
コロニアル屋根をリフォームする場合は、業者の実績や専門知識などを確認したうえで依頼するとよいでしょう。
コロニアルに防水シートを貼り、その上にガルバリウム鋼板の屋根材を設置します。
施工前

ルーフィング貼り付け後

施工後

瓦棒屋根から縦葺き板金屋根へリフォームした事例です。
今回の工事では、まず既存の屋根材を撤去して、下地材の針葉樹合板を増し貼りします。
針葉樹合板の上にルーフィングを貼り、新規屋根材であるガルバリウム鋼板の縦葺き屋根を設置して完成です。
施工前

かわらUを撤去して出てきた既存の屋根

ルーフィング貼り付け後

施工後

「セキスイかわらU(ユー)」屋根から横葺き板金屋根へリフォームした事例です。
セキスイかわらUは、既存の屋根を剥がさずに工事ができるとして一時流行した屋根材です。
かわらUを撤去すると、もとの平型スレート屋根がでてきました。
このスレート屋根にはアスベストが混入されていたため、カバー工法にて工事を行います。
スレート屋根の上にルーフィングを貼り、仕上げにガルバリウム鋼板の屋根材を設置して完成です。

ルーフィングを設置するときの注意点について紹介します。
ルーフィングを設置する際に、気を付けておいたほうがよいところは下記のとおりです。
・ルーフィングの耐用年数を確認する
・屋根材よりも耐用年数の長いものを選ぶ
詳しく紹介します。
屋根材と比べると、ルーフィングの認知度は低いのであまり気にしていない方もいるのではないでしょうか。
しかしルーフィングは雨風の浸入を防ぐ重要な役割があるので、屋根材だけでなくルーフィングの耐用年数も必ず確認するようにしてください。
耐用年数を把握しておくと、次回メンテナンスする時期の目安にもなるのでおすすめです。
屋根材だけでなく、ルーフィングの耐用年数も確認しましょう。
ルーフィングを交換する際には、屋根材の撤去が必要です。
瓦以外の屋根材は、基本的に再利用できないものが多いので撤去してしまうと新しいものが必要になります。
そのためルーフィングが劣化したために、まだ屋根材の耐用年数はあるのに交換しなければいけない状況が生まれてしまいかねません。
そうならないためにも、ルーフィングの耐用年数は屋根材よりも長いものを選んでおくことをおすすめします。
ルーフィング交換は、耐用年数の説明やタッカーを打つときの技術など信頼できる業者に依頼するのがおすすめです。
信頼できる業者を選ぶポイントは下記の5つです。
・建設業許可を持っているか
・リフォームパートナー協議会に加盟しているか
・地域で長く営業しているか
・自社職人がいるか
・国家資格を取得しているか
建設業許可を持っていて、リフォームパートナー協議会に加盟している業者かどうか確認しましょう。
リフォームパートナー協議会とは、消費者が安心して住宅リフォームを行うことができる環境づくりと会員への指導・育成を行っている一般財団法人です。
また、地域で長く営業している業者かどうかも判断材料になります。
自社職人がいるかどうか、国家資格を取得している業者かどうかも確認するようにしましょう。

ルーフィングには、雨水が浸入するのを防ぐという大切な役割があります。
ルーフィングにもさまざまな種類があり、選び方にもポイントがあります。
新築やリフォームの際には、屋根材だけでなくルーフィングの種類や耐用年数をしっかり確認しましょう。
耐用年数を把握しておくと、次回メンテナンスのタイミングの目安になります。
ルーフィングの交換は、ぜひ信頼できる業者を見つけて依頼するようにしましょう。
じもと屋根修理では、屋根専門の職人に直接相談が可能です。
屋根に関して相談したことや気になっていることがある場合には、ぜひお気軽にご相談ください。