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「無落雪屋根は雨漏りが発生しやすいのか知りたい」
「無落雪屋根の修理費用の相場を知りたい」
このような疑問を持っている方に向けて、本記事では以下の内容についてご紹介します。
・無落雪屋根の雨漏り修理費用の相場
・無落雪屋根からの雨漏りを防ぐ方法
・無落雪屋根の種類
無落雪屋根とは、屋根の上で雪をとかすことを目的とした形状の屋根のことを指します。
雪が多く降る地域で見かける屋根の形状で、雪下ろしの手間を省くことが可能です。
ただし無落雪屋根は、雨漏りが発生する可能性もあります。
無落雪屋根からの雨漏りについて詳しく知りたい方は、ぜひ最後までご一読ください。
目次
無落雪屋根は、雪が溜まりやすい形状のため、雨漏りが発生しやすいです。
無落雪屋根の魅力は、屋根からの落雪を防ぎやすいことです。
しかし落雪を防ぐために雪を屋根上に残しやすい構造上、雪解け水が室内に浸入しやすいといった注意点があります。
無落雪屋根を利用するメリットとデメリットについて、以下で整理しました。
メリット
・落雪しにくい。
・屋根の除雪中に落下しにくい
デメリット
・屋根の陥没リスクがある
・すが漏れが発生するリスクある
すが漏れとは、太陽光によって屋根の上の雪がとけて水となり、その水が室内に浸入する雨漏りのことです。
通常の雨漏りとは異なり、屋根の上に長時間、太陽光によってとけた雪が残っていることから発生します。
また無落雪屋根は屋根の上に雪を留めやすくするという構造上、水がたまりやすく、雨漏りに繋がる恐れもあります。
無落雪屋根の修理費は、100~300万円ほどです。
修理する範囲や損害の規模、無落雪屋根の種類によって、修理費用は変動します。
詳細な修理費用を把握するなら、修理業者に見積もりを依頼しましょう。
相見積もりを考えている人は、多くても2社以内に留めることをおすすめします。
見積もり金額を比べることも大切ですが、屋根の修理は金額だけでは比較しにくいものです。
会社や担当者の人柄といった部分も考慮して選ぶことをおすすめします。
ここからは、無落雪屋根からの雨漏りを防ぐ2つの方法についてご紹介します。
・雪庇(せっぴ)対策を行う
・年1回はメンテナンスする
具体的にどのような対策なのか、詳しくご紹介します。
雪庇(せっぴ)とは、屋根の風下にできる雪の張り出しのことです。
風が一方向から吹き続ける、雪が多い地域で見られる現象です。
雪庇を放置すると雪が重みに耐えきれず、地面に落下してしまいます。
無落雪屋根で雪庇対策をするなら、雪庇防止グッズやヒーターの導入がおすすめです。
無落雪屋根からの雨漏りを防ぐため、年に1回は屋根のメンテナンスを実施しましょう。
無落雪屋根は、スノーダクトの劣化が原因で雨漏りが発生するリスクがあります。
スノーダクト方式の無落雪屋根は凹型の形状をしているものです。
よってスノーダクトに不具合が発生すると、室内の雨漏りに直結します。
無落雪屋根からの雨漏りを防ぐため、年1回は以下のようなメンテナンスを行いましょう。
・スノーダクト内に詰まっているゴミを取る
・スノーダクトが破損していないか目視でチェックする
もしスノーダクトの不具合を発見したら、修理業者への依頼をおすすめします。
ここからは、無落雪屋根の種類を3つご紹介します。
・スノーダクト方式
・フラットルーフ方式
・スノーストッパールーフ方式
それぞれの方式についてどのような特徴があるのか、詳しく見てみましょう。
スノーダクト方式とは、屋根の中央に設置されているダクトに向かって傾斜した屋根の構造です。
建物の内側に屋根が傾いているため、落雪の心配はほぼありません。
ヒーターによって暖められて屋根の上でとけた水は、ダクトを通じて家の外に排出されます。
また屋根の端に水が流れにくいため、氷柱(つらら)が発生しにくいという特徴もあります。
スノーダクト方式は、現在の無落雪屋根で主に利用されている種類です。
フラットルーフ方式とは、屋根の勾配をほぼ水平にすることで落雪を防ぐ、無落雪屋根の1種です。
積もった雪がそのまま屋根の上に蓄積されるため、落雪を防げます。
解けた水が外に流れにくく、雨漏りが発生しやすいです。
また屋根が平らのため屋根裏がなく、日光の熱が室内に直接伝わり、夏場の室温が上がりやすいといった注意点もあります。
スノーストッパールーフ(勾配屋根)方式とは、屋根の上に一定の間隔で雪止めを設置した、無落雪屋根の1種です。
通常の屋根より落雪しにくく、自然に雪を解かせます。
ただし水が排出口まわりで凍り、屋根の上に残された水が建物内に浸入する「すが漏れ」が発生することもあります。
ここからは、無落雪屋根のよくある疑問について、回答とあわせてご紹介します。
・火災保険は利用できる?
・雨漏りが発生するとどのような不都合がある?
・屋根のメンテナンスは自分でできる?
各疑問について具体的にどういうことか、さっそく見てみましょう。
自然災害が原因で屋根が破損した場合のみ、火災保険は利用できます。
ただし必ずしも保険金が下りるとは限りません。
保険会社の契約内容によっては、火災保険が適用できないこともあります。
近年、「火災保険を利用できると言われたから屋根を修理したが、保険金が下りない」といったトラブルが多発しています。
屋根の修理は、必ずしも火災保険がおりるとは限らないことを覚えておきましょう。
屋根から雨漏りが発生すると、以下のような不具合があります
・室内がカビ臭くなる
・住宅の寿命が縮まる
・シロアリが発生する
雨漏りを放置すると、浸入した水が建物内部に染み込み、木の腐食や金属部品のサビを招きます。
室内もカビ臭くなり、シロアリの発生にも繋がるものです。
雨漏りを放置すると、住環境の悪化や建物寿命を縮めることに繋がります。
雨漏りを発見したら、すぐに修理業者へ相談することをおすすめします。
フラットルーフ方式のように平らな屋根であれば、個人でも屋根のメンテナンスを行えます。
スノーダクトの詰まり解消や屋根の異常チェックであれば、修理業者に依頼する必要はあるとは言い切れません。
ただし高所での作業になるため、屋根の上から落下する危険性もゼロではありません。
またスノーストッパールーフ方式など勾配のある屋根の場合は、落下の危険が高まります。
屋根の異常が見つかった場合はもちろん、個人での屋根メンテナンスに不安がある方は、修理業者への相談をおすすめします。
ここでは、無落雪屋根の雨漏りについてご紹介しました。
無落雪屋根では雨漏りが発生する可能性があり、修理費用の相場は100~300万円ほどです。
無落雪屋根からの雨漏りを予防するには、雪が降る前と降った後など、定期的にダクトを掃除することをおすすめします。
ただし高所での作業になるため、個人での掃除・修理には事故リスクもあります。
不安な方は、修理業者への依頼を検討してみてはいかがでしょうか。
雨漏りにお悩みの方は、「じもと屋根修理」へご相談ください。
一部地域のみですが、ドローンによる屋根の無料点検も実施しております。
ドローンが撮影した映像を通じて、屋根の状態を直接確認できます。
気になる方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
雨漏りの修理業者を選ぶ場合は雨漏りの修理業者の選び方とは?押さえるべきポイントを5つ紹介!を読めば失敗を避けやすくなります。
ぜひチェックしてみてください。
内野 友和
この記事は私が書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。
20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。