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「ガルバリウム鋼板を屋根材にするのはおすすめ?」
「施工費用や施工手順を知りたい」
屋根材をガルバリウム鋼板にしようか検討する際に、このような悩みを持つ人も多いでしょう。
ガルバリウム鋼板は、耐久性に優れた素材で金属屋根の中でも人気です。
そこで今回はガルバリウム鋼板についての基礎知識をより得られるように、以下の情報を紹介します。
・ガルバリウム鋼板とほかの屋根材との違い
・ガルバリウム鋼板のメリットとデメリット
・ガルバリウム鋼板の修理をした際の施工費用
・ガルバリウム鋼板の週修理の施工手順
この記事を読んでいただければ、ガルバリウム鋼板が屋根材におすすめな理由が理解できるでしょう。
目次
ガルバリウム鋼板とは、鋼板に溶融した「亜鉛・アルミ・シリコン」を付着させた板を指します。
ガルバリウム鋼板の固有名詞は一般には浸透していないため、トタンと混合されることもあります。
ガルバリウム鋼板の耐用年数は20~30年程度と長く、住宅や工場の屋根に向いている素材です。
ガルバリウム鋼板と似た素材には「トタン」と「SGL」があります。
以下でガルバリウム鋼板との違いを見ていきましょう。
ガルバリウム鋼板とトタンの差は、素材のメッキの加工方法が違う点です。
トタンは「亜鉛メッキ鋼板」が正式名称で、亜鉛をメッキ加工しています。
一方のガルバリウム鋼板は、亜鉛に加えてアルミとシリコンの素材もコーティングされています。
基本的には同じ金属ですから、「鋼板」という意味ではガルバリウム鋼板と変わりはなく、どちらも「金属屋根」と総称されているものです。
軽量かつ安価に施工できていたため、一昔前まで金属屋根といえばトタンがよく使用されていました。
しかし性能の高いガルバリウム鋼板が流通されるようになり、最近は導入されにくくなりました。
SGLは、ガルバリウム鋼板にマグネシウムを加えた次世代の屋根材です。
従来のガルバリウム鋼板にマグネシウムが追加されたことで、防錆性能が強化されました。
SGLは従来のガルバリウム鋼板と同等以上のよい製品と言えるでしょう。
ガルバリウム鋼板は屋根材の中でも人気があります。
よく選ばれる理由は、主に以下の5つのメリットがあるからです。
・軽量
・耐久性が高い
・防水性が高い
・塩害に強い
・コストパフォーマンスに優れている
・デザイン性が高い
それぞれのメリットを解説します。
ガルバリウム鋼板は瓦やスレートに比べて軽量なのが特徴です。
屋根材が軽いと、建物全体への負荷が減り耐震性が上がります。
特にカバー工法をするならガルバリウム鋼板がおすすめです。
屋根が二重になると少なからず重さが増します。
なるべく負担を与えないようにするなら、軽量な屋根材を選ぶのが望ましいでしょう。
ガルバリウム鋼板はトタンよりも耐久性に優れています。
トタンよりも耐久性があるのは、何重にも金属コーティング層が施されているからです。
正しいメンテナンスを行えば、寿命が延びることも期待できます。
ガルバリウム鋼板はスレートに比べると防水性が高い傾向にあります。
金属の性質によって水をはじく効果があるからです。
防水性が高いと、濡れた箇所から雨水を浸入させるリスクがないため、雨漏りが発生しにくいメリットがあります。
ガルバリウム鋼板は、金属の中では比較的サビにくい性質を備えています。
鋼板に何層ものコーティングをすることで、耐久性を高めているのです。
海沿いの家では、塩害によるサビを考慮した素材選びが大切です。
ガルバリウム鋼板は、瓦のような素材と比較すると耐久性が落ちます。
しかし、沿岸部で金属製の屋根を検討している場合は選択肢に入るでしょう。
適切にメンテナンスを行えば長持ちする素材なので、定期的な手入れを心がけてみてください。
ガルバリウム鋼板は、さまざまな機能を兼ね備えていながら、コストパフォーマンスに優れている素材です。
ガルバリウム鋼板以外の金属屋根には、アルミやステンレスなどが挙げられます。
アルミやステンレスは耐久性が高い反面、施工費用も高額です。
そのため、一般住宅の屋根にはあまり採用されていません。
一方で、ガルバリウム鋼板はある程度の性能を兼ね備えているにもかかわらず、比較的安く施工できます。
費用対効果を考慮すると、金属屋根の中でも選びやすい素材と言えるでしょう。
ガルバリウム鋼板はカラーバリエーションが豊富です。
各メーカーでもさまざまなデザインを提供しているためデザイン性が高く、好みのものを見つけられます。
たとえば、どの製品にもある黒やグレーといった一般的なカラーのほか個性的なカラーも取り扱っています。
スタイリッシュに仕上げることも、遊び心のあるデザインにすることもできる点がガルバリウム鋼板の良さです。
ただし複雑なデザインや一点物のデザインは、窯業系サイディングの方が優れています。
どのようなデザインを希望するかを明確にしておくことがおすすめです。
ガルバリウム鋼板は金属屋根の中で優れている素材ですが、デメリットもあります。
使用上の懸念点は主に以下です。
・塗装が必要
・サビる可能性がある
・夏は暑いと感じることがある
・遮音性が低い
それぞれの内容を解説します。
ガルバリウム鋼板は、塗装によるメンテナンスが必要です。
屋根の種類によってメンテナンス方法は異なり、瓦屋根の場合は塗装が不要です。
そういった面では、ほかの屋根材より手間も費用もかかることになります。
ガルバリウム鋼板は、塗膜が剥がれてしまうと本来の機能が損なわれます。
防水性や耐食性が低下する可能性があるため、頃合いをみて塗装する必要があるでしょう。
ガルバリウム鋼板は金属のため、サビる可能性があります。
特に、潮風や排気ガスなどの影響を受けるとサビが発生しやすいです。
沿岸部や排気ガスがよく発生する地域でメンテナンスを怠るとサビが広がってしまいます。
対策としては、点検頻度を増やすのが妥当でしょう。
一方でスレートや瓦はサビません。
ガルバリウム鋼板にする際は、性質を理解して取り入れましょう。
金属が主成分のガルバリウム鋼板は、夏の日差しによって熱が籠りやすい性質を持っています。中には室内が暑いと感じる方もいるでしょう。
ただし、暑いとはいっても耐えられないほどではありません。
ガルバリウム鋼板の下には、木材の下地や防水シートが敷かれています。
3種類の資材が重なっているので、室内に熱が伝わりすぎることはありません。
遮熱性の高いガルバリウム鋼板も普及しているので、暑さ対策を考えている方は選択肢に入れておきましょう。
ガルバリウム鋼板は薄いため、遮音性が低いところがデメリットです。
もともと金属は音を反響させやすいという特徴があります。
ガルバリウム鋼板を採用すると、音や振動が伝わりやすく雨音が響く場合があるため注意が必要です。
ただし断熱材を兼用すると遮音性を高められます。
カバー工法の場合は心配いりませんが、新築で音に敏感な方は遮音性の対策が必要です。
ガルバリウム鋼板の屋根は、下記に当てはまる人がおすすめです。
・カバー工法を検討している人
・住宅の耐震性を向上したい人
・耐用年数の長い屋根にしたい人
住宅の耐震性や屋根の耐用年数を重視したい方は、ガルバリウム鋼板の屋根が向いています。
ガルバリウム鋼板は金属屋根のなかでも軽くて薄いところが特徴的です。
カバー工法は既存の屋根の上から新しい屋根材を重ねるため、重い屋根材だと住宅に負担がかかります。
さらに既存の屋根材と新しい屋根材の二重になると、屋根に当たる雨音が小さくなり防音効果まで期待できます。
カバー工法を検討している人はガルバリウム鋼板がおすすめです。
先に解説したように、ガルバリウム鋼板は軽量のため屋根が住宅の負担になりにくくなります。
軽いガルバリウム鋼板の屋根なら、住宅の揺れをできるだけ抑えられます。
屋根は重ければ重いほど揺れが大きくなる傾向です。
地震の力が強いと倒壊のリスクも高まります。
ガルバリウム鋼板のように軽い屋根材だと、柱や壁などの揺れも最小限ですむため耐震性の向上につながります。
ガルバリウム鋼板の耐用年数は約20〜30年と長めです。
耐用年数が長い屋根材はメンテナンス頻度が少なくてすみ、節約にもつながります。
頻繁にメンテナンスする必要がある屋根材だと、当然そのぶん費用や手間がかかります。
耐用年数の長いガルバリウム鋼板なら長く美観を保てるため、何度もお手入れすることが面倒な人にもおすすめです。
軽量で長持ちするガルバリウム鋼板ですが、下記に当てはまる人にはおすすめできません。
・庭で遊ぶことが多い人
・遮音性が気になる人
とくに、子どもがいる家庭だとガルバリウム鋼板がすぐにキズがつく可能性があるため注意する必要があります。
ガルバリウム鋼板は薄くて平らなため、外部からの衝撃に強くはありません。
庭で遊んでいるときにボールや石が当たると、凹む可能性があります。
傷ついた部分を放置していると錆びの原因にもなります。
一度凹んだところを元に戻すことは実質不可能のため、庭で遊ぶことが多い人には不向きです。
ガルバリウム鋼板自体に遮音性はなく、金属は音を反響させやすいという特徴があります。
とくに降雨量が多い地域は要注意です。
音や振動により雨音が響くと、家の中にいてもストレスを感じる場合があります。
音に敏感な方は別の屋根材も検討してください。
金属屋根の葺き方には、大きく分けて以下の2種類があります。
・横葺き
・縦葺き
カバー工法や葺き替えをする際に、葺き方をどうするか決める必要があります。
それぞれの違いを知って、自宅に合うのがどちらか考えてみましょう。
横葺きは、地面に対して平行に葺いた屋根のことです。
フラットな仕上がりになる平葺きと、存在感がでる段葺きのデザインがあります。
横葺きの注意点は、緩い勾配の屋根には施工できないことです。
緩い勾配の屋根に横葺きで施工してしまうと、雨水がスムーズに軒先に流れず、逆流する恐れがあるからです。
既存の勾配を確かめたうえで、施工できるかを業者に相談してみましょう。
縦葺きとは、地面に対して垂直かつ等間隔に屋根材を並べることです。
業者や住宅メーカーでは「立平葺き」「縦ハゼ葺き」と呼ぶこともあります。
縦ラインの屋根デザインは、スタイリッシュな印象以外にも、雨水がスムーズに流れ落ちる利点があります。
雨水が適切に流れてくれれば、雨漏りする心配も減るでしょう。
屋根をガルバリウム鋼板にするための修理には、いくつかのパターンがあります。
どの修理方法にしようか迷っている人は、現状の屋根と似ているパターンを参考にしてください。
以下でそれぞれを解説します。
対象:スレート屋根の住宅
修理方法:既存のスレート屋根にガルバリウム鋼板を張る
スレート屋根の下地がそのまま使用できれば、カバー工法でガルバリウム鋼板に張り替えることが可能です。
スレートがアスベストを使用した屋根材であっても、撤去せずに施工するため高い処分費がかかりません。
また屋根が二重になることで、断熱性や遮音性が上がるメリットもあります。
対象:トタン屋根(瓦棒屋根)の住宅
修理方法:既存のトタン屋根にガルバリウム鋼板の張り増しをする
瓦棒屋根に修理が必要になった場合、下地も劣化している可能性は高いでしょう。
そのため、まずは下地の劣化状況から調査します。
劣化状況に問題がなければ、瓦棒屋根でもカバー工法は可能です。
既存の瓦棒屋根の形状に合わせてガルバリウム鋼板を張りますが、このとき下地に遮音シートを敷くとよいでしょう。
瓦棒屋根は雨音が響きやすいのですが、遮音シートがあると軽減されます。
対象:瓦屋根の住宅
修理方法:瓦を取り外して、ガルバリウム鋼板に張り替える
瓦屋根からガルバリウム鋼板にすると、屋根が軽量になって耐震性が上がります。
見た目にもデザイン性も加わって、印象が大きく変わるでしょう。
瓦よりもガルバリウム鋼板のほうが、工事のコストを抑えられるというメリットもあります。
ガルバリウム鋼板が普及してしばらく経ち、現在は複数のメーカーが販売しています。
そのなかでも性能が高く、よく選ばれている代表的な製品を3つ紹介します。
・アイジー工業株式会社「スーパーガルテクト」
・ニチハ株式会社「横暖ルーフaS」
・ケイミュー株式会社「リコロニー」
それぞれの特徴を見ていきましょう。
アイジー工業は、国内のガルバリウム鋼板メーカーでシェアトップを誇る会社です。
販売している「スーパーガルテクト」は、高い遮熱性を実現しています。
キズがついてもサビにくい耐久性を備えているので、沿岸部でも安心して使用できるのがメリットです。また、重量が軽く、高い耐震性も備えています。
導入する金属屋根に迷ったら、高性能なスーパーガルテクトを選ぶとよいでしょう。
じもと屋根修理でもスーパーガルテクトを施工しており、自信を持って勧められる製品です。
施工実績も多数あるので、工事を検討している方はお気軽にご相談ください。
ニチハ株式会社は、屋根材のほかにもさまざまな建築資材を取り扱っているメーカーです。
デザイン性が高いオシャレなガルバリウム鋼板を多数取り扱っています。
主力商品の「横暖ルーフα S」は、遮熱性が高く、夏場の暑さ対策に有効です。
ジョイント部分の気密性を高めた設計となっているので、室内温度を一定に保ちやすいメリットも備えています。
また、使用素材の「塗装高耐食GLめっき鋼板」はサビにも強い性質を持ちます。
塩害が多い沿岸部でも採用しやすいので、海沿いにお住まいの方はぜひ検討してみてください。
ケイミュー株式会社は、多数の屋根材を扱う大手メーカーの1つです。
製品は安価なものが多く、施工しやすい素材を多く取り扱っているのが特徴です。
ケイミュー株式会社では、リフォーム専用のガルバリウム鋼板として「リコロニー」を販売しています。
リコロニーは高い防水性能を誇り、雨音を軽減できる屋根材です。
金属ならではの質感が際立つので、景観がスタイリッシュに仕上がるでしょう。
また、新築時の屋根に同社のスレートを使用している場合、リコロニーを用いたリフォームと相性が良くなります。
現在使われている屋根材がケイミュー社のものであれば、リコロニーを使ったカバー工法も検討してみるとよいでしょう。
屋根をガルバリウム鋼板にするには、カバー工法か葺き替えを行う必要があります。
スレートからガルバリウム鋼板にカバー工法する際にかかる費用は、100~150万円程度です。
また、瓦棒屋根からガルバリウム鋼板にカバー工法する際も100〜130万円程度が目安となるでしょう。
一方で、瓦からガルバリウム鋼板へ葺き替えする場合は、150~250万円程度と高額になります。
屋根の劣化状況に応じて費用は大きく異なるため、まずは見積もりを依頼するとよいでしょう。
屋根修理の見積もりをする際は、以下のコツを覚えておくと失敗が少なくなります。
・相見積もりをする
・ドローンでの調査を依頼する
それぞれの内容を解説します。
屋根修理をするなら「相見積もり」をしましょう。
相見積もりとは、複数の業者から見積もりを取り寄せて比較する方法です。
比較内容は金額や施工内容のほか、担当者の人柄や提案力などもチェックポイントになります。
比較する業者が多すぎると情報整理が難しくなるので、2社に抑えるのが望ましいです。
提案内容は業者によって違ってきますが、どれが適切なのかもしっかり見極めましょう。
相見積をする際は、それぞれの業者に「他社でも見積りを取っていること」を素直に伝えたほうが双方のためです。
あらかじめ伝えておけば、見積もり内容を合わせてくれますし、不要なトラブルも避けられます。
屋根修理の見積もりをする際は、破損状況を確認しなければなりません。
今までは屋根にのぼって確認するのが一般的でしたが、近年はドローンを使っての調査も増えています。
ドローンで映した映像はモニターで見られるので、業者と確認しながら状況を教えてもらえます。
自身も一緒に屋根の状態を確認できれば、見積もり金額を上乗せされるリスクもなくなるでしょう。
業者によってはドローン撮影に対応していないこともあるので、見積りの前に確認してみてください。
ガルバリウム鋼板の施工を依頼する際は、信頼できる業者かどうか見極める必要があります。
チェックポイントは以下のとおりです。
・建設業許可を持っている業者を選ぶ
・リフォームパートナー協議会(RECACO)に加盟している業者を選ぶ
・地域で長く営業している業者を選ぶ
・自社職人がいる業者を選ぶ
・国家資格を保有している業者を選ぶ
それぞれの内容を解説します。
建設業許可は、国土交通省に認められた業者だけが取得できる許可証です。
取得した業者は、総合500万円以上の工事が受注できるようになります。
以下の条件を満たしている業者が、建設業許可を得られます。
・建設業に係る管理者を有している
・専任の技術者を有している
・請負工事の誠実性がある
・自己資本の基準を満たしている
・欠格要件に該当しない
参照:国土交通省
500万円未満の工事であれば許可証がなくても工事は可能です。
しかし、厳しい条件を達成した証なので、取得している業者への信頼感は大きく高まります。
RECACOとは、住宅リフォームの依頼や施工が円滑に進められるように、さまざまな取り組みをしている一般社団法人です。
加盟するためには、以下の条件を満たす必要があります。
・リフォーム事業に3年以上
・建設業許可を取得している
・事業分野の技術者が在籍
加盟している業者はすべて建設業許可を取得しています。
ほかにも独自の加盟基準を設けているので、所属している業者には安心して工事を任せられるでしょう。
業者を選ぶ際は、RECACOに加盟しているかどうか確認してみてください。
地域で長く営業している業者は、工事への信頼度が高まります。
継続的に地域で営業できているのは、お客様から信頼されており、口コミによってよい評判が広がっているからです。
近隣で活動している業者に依頼すると、トラブルが起きた時もすぐ駆けつけてもらえるメリットがあります。
地域密着型の業者を選ぶ場合は、近隣住民に聞いたり、インターネットで探したりしてみましょう。
ホームページにも地域名と工事内容を記録している業者もいるので、ぜひチェックしてみてください。
業者選びの基準として、自社職人の有無をチェックするのもおすすめです。
自社職人が施工する業者は、外注に頼らず、責任を持って工事を行います。
現場の下見から施工まで同じ業者が進めるので、安心して任せられるでしょう。
工事を下請けに依頼するケースが多いリフォーム会社だと、職人がどのような施工をするのかわかりません。
業者選びに迷った際は「自社職人が直接施工をします」と断言できる業者を選んでみてください。
屋根工事に関する国家資格を保有しているかどうかも、業者選びに欠かせないチェックポイントです。
複数の資格保有者がいる業者に依頼すると、品質の高い工事が期待できます。
屋根工事に関する国家資格は、主に以下の4つが挙げられます。
・建築板金技能士
・かわらぶき技能士
・建築士
・施工管理技士
相談時や契約前に、資格の保有者が在籍しているかチェックしておきましょう。
ちなみに、屋根工事の専門家は建築板金業者です。
カバー工法や葺き替えを検討している場合は、建築板金業者に依頼するのが得策です。
自然災害で屋根が破損してしまった場合、火災保険の利用を検討する方もいるでしょう。
火災保険の申請条件を満たせば、申請することは可能です。
ただし、必ず保険金がおりるわけではありません。
まずは以下の3つの項目を確認してください。
・火災保険が適応されるもの
・火災保険が適用不可なもの
・火災保険を使う際に注意すべきこと
それぞれの内容を解説します。
火災保険が適用される条件は、自然災害による被害に限ります。
自然災害には、以下のような状況が該当します。
・風災:強風によって屋根材や板金が破損する
・雹災:雹(ひょう)が降ってきて屋根や雨樋に穴があく
・雪災:雪の重みで軒先や波板が変形する
火災保険が適用されれば雨樋や波板、棟板金などの交換が可能です。
加入している保険会社によって条件は異なるので、パンフレットや書類を見直すとよいでしょう。
火災保険が適用不可になる内容は、以下の通りです。
・経年劣化
・故意に壊した場合
・虚偽申告
経年によって屋根材にひび割れや剥がれが起きている状態は、適用の対象外です。
自身や業者が故意に壊した箇所も同様に申請できません。
仮に虚偽の内容で保険金を受け取ると、罰則を受ける可能性があります。
また、それぞれの保険会社が設けている「被害に遭ってから申請するまでの期限」を過ぎた場合も適用されません。
火災保険を利用する場合は「無料で直せる」といって、保険を勧めてくる悪徳業者に注意してください。
保険金は、申請が通った段階ではじめて正確な金額がわかります。
つまり、申請をしていない状態なのに「無料で直せる」という発言自体が、不確かなものなのです。
しかし、悪徳業者は無料になるように申請内容を偽ることもあります。
騙されたとしても虚偽申告は違法なので、罰せられる可能性もあります。
お得だからと言って、安易に保険を申請しないように注意してください。
屋根修理に利用できるのは火災保険だけではなく、国からの補助金制度もあります。
・補助の対象者
・補助費用
それぞれの項目を解説します。
国の補助制度を利用するためには、条件を満たしている必要があります。
対象となるのは、強風災害・水災害等により被害を受けるおそれがある住宅です。
かわらぶき技能士や瓦屋根工事技士の診断を受けて、対象であるかどうかを判断してもらいます。
令和1月1日から瓦屋根の施工ガイドラインが改正されたため、旧工法の瓦屋根の建物が対象になります。
詳しくは国土交通省の通達「強風災害・水災害等により被害を受けるおそれがある住宅の改修に対する支援」をご覧ください。
補助費用は、耐風診断と耐風改修工事を対象に支払われます。
築年数だけでは旧工法かどうかの判断が難しい場合は、耐風基準を満たしているかを診断しなくてはなりません。
耐風基準を満たしていない建物を新たな施工ガイドラインに則って葺き替えをする場合は、費用の23パーセントが補助されます。
上限額は240万円となっており、規定に沿って補助額が決定される仕組みです。
国土交通省の通達「強風災害・水災害等により被害を受けるおそれがある住宅の改修に対する支援」を参考に、施工業者にも相談してみるとよいでしょう。
安心してガルバリウム鋼板のカバー工法が依頼できるように、施工手順をある程度把握しておくのがおすすめです。
基礎知識があれば、作業中の様子に不安なことがあった場合に、遠慮せず質問できるでしょう。
以下は、スレートからガルバリウム鋼板にするための基本的なカバー工法の手順です。
1.換気棟となる穴をあける
2.唐草を取り付ける
3.防水シートを敷く
4.側面にケラバ板金を付ける
5.雪止めと屋根材を取り付ける
6.最後に棟板金と換気棟を付ける
屋根の大きさによって工期が前後する場合もありますが、施工には5日程度かかります。
屋根修理は天候に左右されるため、余裕を持ってスケジュールを組むのがおすすめです。
ガルバリウム鋼板の劣化を目立たせたくないなら、グレーがおすすめです。
黒色や明るいブラウンなどは太陽の光で色あせが進みやすくなります。
直射日光や外的ダメージを受けやすい屋根は外壁より劣化が早い傾向です。
メーカーにより色のラインナップは異なるため、あらかじめ確認しておくと安心です。
業者によっては、カットサンプルと呼ばれる屋根本体の一部を実際に見られる場合もあります。
カタログやWebサイトだけだと、イメージしにくいことがあるためうまく活用してください。
ガルバリウム鋼板の屋根を採用するときの注意点を解説します。
・ガルバリウム鋼板の施工実績が豊富な業者を選ぶよう心がける
・定期的なメンテナンスが必要になることを覚えておく
選んでから後悔しないためにも参考にしてください。
ガルバリウム鋼板を正しく施工するには技術力が必要です。
リフォーム業者やハウスメーカーに依頼しても、実際に工事をおこなうのは建築板金業者です。
ガルバリウム鋼板を扱える専門の職人がいるか、施工実績が豊富かを確認しておくと安心できます。
じもと屋根修理(運営:ウチノ板金)には建築板金技能士、建築施工管理技士を所有した職人が在籍しています。
板金に関する知識と経験があるため、高い信頼性がある業者です。
耐久性の高いガルバリウム鋼板はメンテナンスフリーといわれます。
しかし、見た目と機能性を維持するためには定期的なメンテナンスが必要です。
金属でできているガルバリウム鋼板は錆びる可能性もあれば、紫外線により色あせも生じます。
とくに、錆びは部分的であっても大きく広がると穴があくこともあり危険です。
穴から雨水が浸入するとカビやシロアリ発生の原因になります。
劣化が進むと住宅自体の寿命が縮む恐れもあるため、定期的にメンテナンスをおこなってください。
ガルバリウム鋼板は、非常に長い耐用年数を有しています。
しかし、定期的なメンテナンスは必要です。
ガルバリウム鋼板の表面にサビやチョーキング(白い粉)、コケが目立ってきたら塗装のサインです。
そのほか、屋根の状態に応じたシーリング補修や部分交換も必要になってくるので、メンテナンス時期がきたら業者にチェックしてもらいましょう。
自分で実施できるメンテナンスは、年に数回の水掛け作業です。
水掛けは高圧洗浄機を使わずに、バケツやホースなどの優しい水圧で行うのがポイントです。
屋根面に水を掛ける作業は高所で行うことになるため、足元には十分注意してください。
損傷が激しい場合は、カバー工法や葺き替えによるメンテナンスも検討しましょう。
定期的なメンテナンスを行って、良好な状態を維持することが大切です。
使用年数にかかわらず下記の劣化症状が現れたら修理が必要です。
・錆び
・穴や凹み
・釘のゆるみ
放置すると劣化が進む可能性があるため、詳しく解説します。
錆びは放っておくと範囲が広がり劣化が進行します。
放置すると穴があき、雨水が浸入するため雨漏りにつながる恐れもあります。
雨漏りは木材を湿らせ、シロアリやカビが発生しやすくなり危険です。
金属屋根のなかでもガルバリウム鋼板は錆びに強い屋根材です。
しかし経年劣化は避けられないため、定期的なメンテナンスで早期発見と修理をおこないましょう。
穴や凹みは錆びのほか飛来物の衝撃により生じます。
突風や強風、竜巻などの自然災害のあとは要注意です。
ガルバリウム鋼板は薄くて軽い反面、衝撃に弱い特徴があります。
大きいものではなくても、子どもが遊ぶボールや小石が当たるだけで傷がつくことも珍しくありません。
穴や凹みは放置すると、錆びと同じく雨水の浸入を許すことになります。
雨漏りは住宅自体の寿命を縮める恐れがあり、軽い劣化でも放置は危険です。
穴や凹みは多くの場合、部分補修で対応できるため気になる症状がある方は、早めに業者へ相談してください。
ガルバリウム鋼板の屋根は釘で固定していますが、台風や錆びなどの劣化によりゆるむ場合があります。
ゆるんだ釘が浮いてくると雨水が板金のなかに入り、雨漏りにつながります。
屋根は風の影響を受けやすく、風圧で釘がゆるみやすい状態です。
信頼できる業者から定期的な点検を受ける必要があります。
屋根材の中でもガルバリウム鋼板はカバー工法や葺き替えに向いています。
現状の屋根材がスレートや瓦の場合は、性質が大きく変わるためよく比較検討しましょう。
屋根の修理にはいろいろなパターンがあり、素人が独断で修理方法を判断するのは難しい場合が多いです。
適切な修理方法や屋根材の種類に迷ったら、施工例の多い業者に相談しましょう。
屋根修理業者を選ぶ場合は屋根の修理業者を選ぶ7つのポイント!失敗しない選び方を知ろうを読めば失敗を避けやすくなります。
ぜひチェックしてみてください。
なお、じもと屋根修理では地元の一部地域を対象に、ドローンを活用した屋根点検を無料で実施しています。
お近くにお住まいの方でご興味がある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
内野 友和
この記事は私が書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。
20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。