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屋根コラム

雨漏り修理後にまた雨漏りするのはなぜ?原因と対策を解説

内野 友和

この記事は私が書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。

20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

屋根から雨

「雨漏りを修理したのに、また雨漏りしてきた」
「いったい、どこから雨漏りしているんだろう」
「結局どのように対処すればよいのだろう」

上記のような疑問を持っている人は多いでしょう。

一度解決したはずの雨漏りが再発している状況は、たいへん困るものです。

そこで本記事では下記の内容について解説します。

・修理後に雨漏りする原因
・繰り返す雨漏りの対処方法
・雨漏りを修理する際の注意点

繰り返す雨漏りに悩まされている人は、ぜひご参考ください。

 

雨漏りの修理後にまた雨漏りする原因とは?

雨漏りバケツ

修理後にまた雨漏りする原因は、大きく分けて4つあります。

・施工業者の調査不足があった
・施工業者の技術不足があった
・下請けの職人による手抜き
・住宅自体の経年劣化

それぞれ、なぜ雨漏りにつながるのか解説します。

 

施工業者の調査不足があった

修理後もまた雨漏りするなら、施工業者の調査不足が考えられます。

雨漏りを修理するうえで重要なのは、「屋根のどこから雨が漏れているか」を特定することです。

調査結果を間違えている場合は、修理後も雨漏りしてもおかしくはありません。

雨漏りの原因を特定するうえでは、以下の手法が用いられます。

・目視調査:目で見て、どこが雨漏りしているか推測する
・散水調査:実際に水を撒いて雨漏りが再現されるか確認する
・サーモグラフィー調査:赤外線カメラで温度分布を分析して原因を見極める

目視調査だけでは、雨漏りの原因を見落としやすく、修理後にもトラブルが起こりやすくなります。

そもそも適切に調査せず、感覚に頼って修理しているケースもあります。

いわゆる職人の勘で判断したもので、結果としてそれが的外れだったというパターンも少なくありません。

また、雨漏りといえば屋根材の不具合が原因だと判断しがちですが、必ずしもそうだとは限りません。

屋根ではなく以下のような部分から雨漏りが起こることもあり、業者もそれを見落とすことがあります。

・外壁部におけるヒビやコーキングの隙間
・ガス機器やエアコンなどの配管口

これを見落としたままでは、いくら屋根を修理しても雨漏りが再発する可能性があります。

 

施工業者の技術不足があった

施工業者の技術不足によって雨漏りが再発するパターンも少なくありません。

雨漏り修理は熟練の職人でも難しい工事です。

施工業者が未熟だと、修理するどころか他の部位を傷めて別の雨漏りの原因を作ることもあります。

修理後にも再発する雨漏りを修繕するなら、確かな技術がある業者に施工を依頼することが重要です。

 

下請けの職人による手抜きがあった

修理後にまた雨漏りするなら、下請け業者が手抜き工事をしているかもしれません。

たとえば大手ハウスメーカーに関連する下請け業者は、高い中間マージンを取られていて、工事自体に人員や時間をかけられないケースもあります。

その場合、業者が利益を確保するために手抜き工事を実施することもあるのです。

また下請けという立場を利用して「雨漏りのトラブルは元請けに原因がある」と責任を押し付ける業者もいます。

もちろん大手ハウスメーカーと下請け業者のすべてが悪質で手抜きばかり、というわけではありません。

しかし安心して雨漏りを修理するなら、地域に密着しているような専門業者に依頼するのが基本です。

 

住宅自体の経年劣化

施工に問題がないなら、住宅自体の経年劣化が原因かもしれません。

たとえば雨漏りの原因が屋根だったとして、修繕して問題が解決したとしましょう。

古い住宅では、そのあと経年劣化で破損した別の部分で雨漏りが発生することもあります。

最悪の場合は延々と修理を続けることになるかもしれません。

古い住宅では、経年劣化が予測されている部分を大きくカバーする葺き替えなどが、雨漏りへの対処として求められるケースもあります。

 

雨漏りの修理後にまた雨漏りするときの対策は2つ

点検

修理後にまた雨漏りするトラブルが起こったとき、対策は2つ考えられます。

・雨漏りの原因調査を業者に依頼する
・信頼できる業者に雨漏りの修理依頼をする

それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。

 

雨漏りの原因を再調査する

もっとも重要なのは、雨漏りの原因を業者に依頼して再調査することです。

原因を突き止めれば、必要な修繕方法もわかります。

再依頼を調査する場合、業者には雨漏りの浸入箇所を写真で撮影してもらいましょう。

そして本当に雨漏りの原因に対して適切な修理をしているのか、写真と共に確かめることが大切です。

なお、雨漏りの調査業者は、インターネットで簡単に探せます。

「〇〇市(地域名) 雨漏り 調査」のキーワードで検索すれば、地域で活動する調査業者を見つけられます。

きちんと調査してもらい、原因を特定してから雨漏りの修理を依頼しましょう。

 

建築板金業者に依頼する

修理後にまた雨漏りする場合は、再度の修理や施工が必要です。

信頼できる業者に依頼すれば、どのような手順で修理する必要があるか的確に判断してくれます。

板金屋根は「建築板金業者」が専門家となるので、こちらに依頼しましょう。

インターネットで「建築板金業者 〇〇市(地域名)」などで検索すれば、すぐに見つけられます。

ただし瓦屋根の場合、建築板金ではなく瓦専門業者に依頼する必要があります。

利用している屋根材に合った業者の力を頼りましょう。

業者によっては原因調査と修繕両方に対応しているケースがあります。

雨漏り修理の費用相場

雨漏り修理の費用は、原因箇所や修理方法によって金額が大きく異なります。

雨漏り修理の相場を、修理方法別に紹介します。

・カバー工法
・葺き替え
・部分修理

見積額が高すぎたり安すぎたりする場合は、悪徳業者である可能性があるため、相場を把握しておくことが重要です。

また屋根や外壁上部の工事となる場合は足場の設置が必要となります。

修理費用とは別に足場代として10~30万円ほどかかることを覚えておきましょう。

カバー工法

カバー工法とは、既存の屋根に防水シートを挟み、金属屋根などの軽い屋根を直接貼り付ける方法です。

カバー工法で修理する場合は、耐震性に影響が出ないよう軽量なガルバリウム鋼板の使用が適しています。

カバー工法でガルバリウム鋼板を使用した場合の費用は、1平方メートルあたりの単価は6,000円前後です。

一般的な住宅の場合150~400万円ほどが相場となります。

ただし、瓦屋根や既にカバー工法が行われている屋根については、カバー工法での施工はできません。

他にも屋根の状況によってはカバー工法が難しい場合もあるため、修理方法は専門業者と相談しながら決める必要があります。

葺き替え

葺き替えとは、既存の屋根を撤去して新しい屋根材を取り付ける工法です。

葺き替えは、新規屋根材や屋根の大きさによって費用が異なります。

ガルバリウム鋼板を新規屋根材とする場合の費用は、200~500万円が相場です。

屋根の外観を一新できたり下地まで劣化が進んでいたりする場合は、葺き替えを行うことで問題を解決できます。

ただしカバー工法よりも費用相場が少し高くなります。

カバー工法と葺き替えのどちらを行うべきか、業者と相談のうえ決定してください。

部分修理

雨漏りの修理では、部分的な修理で解決できる場合もあります。

部分修理の費用相場は、以下のとおりです。

・瓦の交換:5,000~50,000円
・漆喰の直し:1メートルあたり2,000~4,000円
・コーキング補修:3~30万円
・棟板金の修理:3~80万円
・谷樋の修理:3~80万円

棟板金や谷樋は、部分修理で済むかカバー工法や葺き替えなど大幅な施工が必要になるかで、かかってくる費用が大きく異なります。

ただし「安ければいいから」と、本来であればしっかり施工を行うべきところを部分修理にしてしまうと、不具合が完全に直らなかったりトラブルが再発して再び修理が必要になったりします。

専門業者に状況をしっかりと確認してもらい、適切な方法で雨漏りを直してもらいましょう。

雨漏り修理費用を安く抑える方法

パミール4

雨漏りの修理費用は高額となる場合が多いです。

少しでも費用を抑える方法として、以下の3つが挙げられます。

・丁寧に調査してくれる業者へ依頼する
・応急処置を行う
・できるだけ早く修理を依頼する

最低限の費用で、雨漏りをしっかりとなおしましょう。

丁寧に調査してくれる業者へ依頼する

雨漏り修理は、原因を特定して適切に修理しないと再発する恐れがあるため丁寧な調査が欠かせません。

丁寧に調査を行い原因が何か特定できた場合は、大規模な修繕工事ではなくピンポイントでの部分修理でなおせる場合があります。

部分修理で雨漏りが改善できた場合は、費用を最小限に抑えられます。

ただし経年劣化により屋根や外壁が全体的に傷んでいる場合は、大規模な工事が必要です。

応急処置を行う

雨漏りは、放置すればするほど症状が悪化してしまいます。

特に梅雨時期に雨漏りが発生した場合やすぐに業者が対応できない場合は、応急処置を実施して症状をこれ以上悪化させないことが重要です。

雨水の浸入箇所をビニールシートや防水テープなどで塞いで、できるだけ雨水の浸入を防ぐ方法が素人でもできる応急処置となります。

ただし雨水の浸入箇所が屋根の場合は、無理な行動は控えた方がよいでしょう。

慣れない方が屋根に登ると、落下によるケガの恐れや屋根を踏み抜いてしまい状況を悪化させる危険性があります。

できるだけ早く修理を依頼する

雨漏りが発生したら、できるだけ早い段階で業者へ修理を依頼することが重要です。

雨漏りの放置は建物の寿命にも大きな影響を与え、建物の強度や資産価値が下がってしまう恐れがあります。

他にも、雨漏りが悪化してしまうと業者選びにも時間をかけられなくなるため、悪徳業者へ依頼してしまう可能性が高くなります。

自宅で雨漏りを見つけたら、早急に修理を依頼しましょう。

信頼できる業者を選ぶポイント

雨漏り修理は業者選びに失敗すると、雨漏りが再発したり状況が悪化してしまったりする恐れがあります。

数ある業者のなかから信頼できる業者を選ぶポイントは、以下のとおりです。

・原因を特定できているか確認する
・保証やアフターフォローの有無を確認する
・地元で長く営業している

上記のポイントをもとに、信頼できる業者に雨漏り修理を依頼しましょう。

原因を特定できているか確認する

雨漏りは原因を特定し適切な修理を行った場合、再発することはありません。

しかし、原因が分からないまま工事を進めてしまうと再発してしまう可能性が高いです。

そのため業者へ雨漏り修理を依頼する際は、契約前の調査の段階で原因をしっかりと特定できているか確認しましょう。

写真や動画で説明しながら、原因を丁寧に説明してくれる業者であれば安心してお任せできます。

なお本格的な調査を行う場合、修理とは別に調査費用が発生する場合もあります。

保証やアフターフォローの有無を確認する

雨漏りは修理した後でも再発のリスクがあります。

そのため、保証やアフターフォローがある業者への依頼がおすすめです。

また保証の有無だけではなく、保証範囲や保証期間など内容をよく確認することが重要です。

保証内容に関して、かならず書面で用意しきちんと説明してくれる業者を選ぶようにしましょう。

地元で長く営業している

雨漏りはできるだけ早急に修理した方がよいため、会社と住宅の距離が近い地元の業者への依頼が適切です。

地元で長く営業している業者であれば、修理後に不具合が発生した場合でもすぐに対応してもらえます。

ご近所さんで検討中の業者へ依頼したことがある人がいれば、その人から評判を確認するのもおすすめです。

雨漏り修理の施工事例

立平葺き3(ガルバリウム鋼板)

じもと屋根修理(運営:ウチノ板金)では、雨漏り修理の施工実績が豊富です。

施工前後の画像や実際にかかった費用、工事内容を紹介しますので、雨漏り修理を検討中の方はぜひ参考にしてください。

瓦屋根から横葺き板金屋根へのリフォーム

ビフォー

アフター

瓦屋根から横葺き板金屋根へのリフォームで、費用は150~250万円ほどです。

屋根は陶器瓦の築40年の住宅で、瓦の下の防水シートが経年劣化で破けて雨漏りが発生していました。

瓦と剥がすと、防水シートがめくれ上がっているのが確認できました。

雨漏りはここから発生していて、室内の天井を濡らしカビが発生したようです。

古い防水シートを剥がし、新しい下地材と防水シートを順に貼りつけます。

最後に、ガルバリウム鋼板の屋根材を貼り完成です。

瓦屋根からコロニアル屋根へのリフォーム

ビフォー

アフター

築30年の陶器瓦屋根の雨漏りを解消するため、コロニアル屋根へ貼りかえる工事となります。

費用は150~200万円ほどです。

瓦屋根を剥がすと所々に穴があいていました。

雨漏りは、防水シートが破けて下地材に穴があいたことが原因です。

瓦を撤去し、針葉樹合板と防水シートを順に貼っていきます。

最後にコロニアル屋根材を貼りつけて完成です。

雨漏りの再修理を依頼するうえでの注意点

費用

雨漏りの再修理を依頼するうえでの注意点は2つあります。

・被害が大きくなる前に修理する
・業者の実績や見積もりを確認しておく

上記は、住宅を守るうえでとても重要なことです。

それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。

 

被害が大きくなる前に修理する

雨漏りの修理後にまた雨漏りするなら、被害が大きくなる前に施工を依頼しましょう。

放置していると以下のような重大な問題が起こる可能性もあります。

・台風シーズンを迎えたとき、豪雨の影響で大きな被害が出る
・梁などが少しずつ腐食し、大規模な修繕が必要になる
・浸水した木材にシロアリが集まってくる

雨漏りをしたままで放置するのはたいへん危険なことです。

より大きな問題や費用が発生する前段階で、修繕する必要があります。

 

業者の実績や見積もりを確認しておく

雨漏りの再修理を依頼するなら、業者の実績と見積もりを確認することが重要です。

実績面で言えば、まずは「屋根や雨漏りが対象の調査や施工の事例は十分か?」をチェックします。

これは業者ごとのホームページやパンフレットで確認可能です。

チェックしておけば、各社がどの程度の実績と技術を持っているか比較できます。

また、調査から修繕までいくらかかるのか、見積もりで確認しましょう。

この時、相手には伝えなくとも、相見積もりを取っておけばある程度の相場を確認することが可能です。

そのうえで相場から逸脱した見積もりは候補から外すなどして、適切な依頼先を選定できます。

 

雨漏りの修理後にまた雨漏りしたらまずは業者と相談しよう

大雨

雨漏りの修理は、屋根の工事においてかなり難しいものです。

調査ミスや技術不足が原因で、修理後に雨漏りすることもあります。

まずは業者に調査を依頼して、再発生した雨漏りの原因を特定しましょう。

信頼できる建築板金業者へ依頼し、修繕を実施すれば安心できます。

確かな品質の調査と施工で、雨漏りのトラブルを根本的に解決しましょう。

雨漏りにお悩みの方は、「じもと屋根修理」へご相談ください。

一部地域のみですが、ドローンによる屋根の無料点検も実施しております。

ドローンが撮影した映像を通じて、屋根の状態を直接確認できます。

また、雨漏りの修理業者を選ぶ場合は「雨漏りの修理業者の選び方とは?優良業者の特徴を紹介!」を読めば失敗を避けやすくなります。

ぜひチェックしてみてください。

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