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「雨漏り対策のリフォームがしたいけれど、具体的に何をすればいいかわからない」
「雨漏り対策のリフォームにかかる費用相場が知りたい」
はじめて雨漏り対策のためのリフォームを行う際は、このようにさまざまな不安がつきまといます。
そこで、この記事では雨漏りの修理や予防に用いられる施工方法と必要な費用を解説します。
リフォーム費用を抑える方法も紹介しますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
目次
屋根から雨漏りが発生している場合のリフォーム工事には、「カバー工法」と「葺き替え」があります。
2つの工法を詳しく解説していきましょう。
カバー工法とは、新しい屋根材を上から被せる施工方法のことです。
新しい屋根材との間に防水シートを挟み込むため、雨漏り対策には効果的です。
瓦棒屋根にカバー工法を施工する場合は、防水シートの下へ構造用合板を増し張りします。
カバー工法では既存の屋根を撤去する必要がないため、工事は5日程度で終了し、費用も抑えられます。
屋根のひび割れや穴が小規模の状況でも、時間が経つにつれて悪化するのは確実です。
劣化が激しくない場合は、カバー工法による雨漏り対策が可能なので、早めに行動しましょう。
ただし、損傷が激しかったり瓦屋根だったりするとカバー工法は選択できません。
雨漏り対策工事の2つ目に、「葺き替え」があります。
葺き替えとは、今ある屋根を全て撤去して新しい屋根材を設置する方法です。
屋根を一度剥がすので、下地の手入れも一緒に行えます。
既存屋根の撤去を行うため、カバー工法に比べて費用が高く、工期が長くなるというデメリットもあります。
屋根の耐用年数が近いときや雨漏りの原因が下地にある場合には、葺き替えをするようにしましょう。
屋根の雨漏り対策にかかる費用はリフォーム内容によって異なります。
ここでは、以下の費用相場をご紹介します。
・カバー工法の費用相場
・葺き替えの費用相場
それぞれの内容を解説します。
カバー工法を行う際の費用は、既存の屋根材や採用する素材によって変動します。
カバー工法にかかる費用を「スレート屋根」と「瓦棒屋根」でチェックしてみましょう。
スレート屋根にカバー工法を実施する場合の費用相場は、100~150万円ほどです。
同じスレート屋根でカバー工法をするか、金属屋根にするかは自由に選べます。
瓦棒屋根にカバー工法を実施する場合の費用相場は、100~130万円ほどです。
じもと屋根修理では、瓦棒屋根にカバー工法を施工する場合、1平方メートルあたり6,000円前後で施工しています。
葺き替えにかかる費用相場はカバー工法よりも高く、150~250万円ほどです。
ただし、細かい単価は、使用する屋根材によってばらつきがあります。
屋根の大きさや足場を設置する環境によって費用が変わってくるため、まずは見積もり依頼をするとよいでしょう。
一般的に「瓦 → 瓦」の葺き替えは費用が高額です。
既存の屋根材への思い入れがあまりない場合は、思い切って別の素材を検討してみるのもいいかもしれません。
近年は、リーズナブルな材料費で加工もしやすい金属屋根を採用するケースが増えています。
外壁の雨漏り対策にはどのような方法があるのでしょうか。
主なリフォームは以下のとおりです。
・塗装工事
・張り替え工事
・外壁カバー工法
それぞれの内容を解説します。
塗装工事は、専用の塗料で外壁を保護する目的で行う方法です。
ひび割れ補修をした上から塗装していくため、雨水の浸入を防げます。
塗料の性質によって高い粘着性や防水性を期待できるので、地域の特性や劣化状況に応じて選びましょう。
部分的な塗装も可能ですが、この機会に美観を整えるのもよいでしょう。
ただし、外壁下地の劣化具合によっては、塗装工事だけでは雨漏り再発の可能性があります。
まずは外壁の劣化状況をチェックしてもらいましょう。
外壁の老朽化が進み、雨漏りしている箇所が多い場合は、張り替え工事を検討しましょう。
張り替え工事では、既存の外壁を撤去して新しい素材を張り直します。
下地や防水シートも交換できるため、長期的に雨漏りの発生を阻止できます。
ただし、大規模工事になるので費用は高額です。
築年数の古い家は、現状雨漏りしていない場合でもいずれ起きます
予算に余裕があり早めに雨漏り対策したい場合は、前向きに考えるとよいでしょう。
外壁カバー工法は、既存の外壁の上から新しい素材を被せる方法です。
既存の外壁を撤去しないため、廃材の処分費がかかりません。
張り替えよりも安く工事ができ、工期も短くて済むなど、さまざまなメリットがあります。
ただし、既存の下地が大きく傷んでいたり、一度外壁カバー工法をしていたりする場合は施工できません。
建物の築年数が浅く、劣化がひどくない場合は業者と相談したうえで外壁カバー工法を検討してみてください。
外壁の雨漏り対策は、リフォーム内容によって費用は異なります。
ここでは、以下のリフォームにかかる費用を解説します。
・塗装工事
・張り替え工事
・外壁カバー工法
どのくらいの費用がかかるのか事前に知っておきましょう。
30坪前後の住宅を塗装する場合、費用相場は60~100万円ほどです。
使用する塗料によって費用にばらつきがあるため、予算は多めに設定しておくとよいでしょう。
一般的に、高価な塗料ほど耐用年数が長くなります。
安価で何度も塗り替えするよりも、高い塗料を選んで施工するほうが長期的に見てリフォーム費用を抑えられます。
30坪前後の住宅に張り替え工事を行う場合、費用相場は150~280万円ほどです。
下地の状態や、どのような外壁材を使用するかによって費用は大きく変動します。
また、凹凸のある外壁の場合、施工費が高額になる可能性があります。
金属系サイディングの張り替えであれば、一般的にほかの素材よりも安価での施工が可能です。
金属は熱を保持しやすい性質を備えているので、安価ながらも断熱効果が期待できます。
30坪前後の住宅に外壁カバー工法を行う場合、費用相場は130~280万円ほどです。
既存の外壁を撤去しないため、撤去費と廃材処分費はかかりません。
一般的に張り替え工事と比べて、安価で施工できます。
ただし、下地の劣化補修をしてからカバー工法をする場合、張り替えとあまり費用が変わらないこともあります。
費用に大差がない場合は、張り替えをして長持ちさせるのが得策でしょう。
続いて、雨漏り対策のためのリフォーム費用を抑える方法を紹介します。
具体的には、以下の方法があります。
・定期的に屋根の点検を行う
・火災保険が適用できないか確認する
それぞれの方法を順番に解説していきます。
リフォーム費用を抑えるためには、定期的に住宅の点検を行うことが大切です。
実際に雨漏りが発生してしまった後に工事をすると、修理のための費用がかさみます。
そこで、雨漏りを未然に防ぐために住宅点検を定期的に実施しましょう。
破損や劣化が小さい時点で対策をすることで、リフォームの際の費用を抑えられます。
費用を抑えるための2つ目の方法は、火災保険が適用できないか確認してみることです。
雨漏りの修理に火災保険が適用される主な条件は、以下の3つです。
・規定の自然災害が雨漏りの原因
・修理費用が20万円以上
・雨漏り被害が発生してから3年以内
ただし、ご自身が加入している火災保険によって支給条件は異なります。
自然災害が原因で雨漏りが発生した際には、まず保険会社へ相談してみましょう。
雨漏りの発生を未然に防ぐには、しっかりと対策をする必要があります。
雨漏り対策に適した工事を依頼できる業者は、以下から選ぶとよいでしょう。
・建築板金業者
・塗装工事業者
・リフォーム会社
それぞれの特徴を紹介します。
屋根から雨漏りしている場合は、屋根工事を専門とする「建築板金業者」に依頼しましょう。
建築板金業者は、板金工事のプロフェッショナルです。
屋根のカバー工法や葺き替え工事は大掛かりなリフォームになるため、経験豊富な建築板金業者に依頼するのが最適です。
国家資格を保有している職人が複数在籍しているケースも多いので、安心して任せられます。
また、建築板金業者に直接依頼すると、中間マージンが発生しないのも利点です。
屋根工事を中心に活動している業者ですが、外壁の素材が金属の場合、張り替えやカバー工法に対応してくれるケースもあります。
外壁の雨漏り対策として塗装する場合は、塗装工事の専門業者へ依頼するのがおすすめです。
工事前にひび割れ補修をしたうえで塗装してくれるため、雨漏り対策にもなります。
現状の外壁の色や使用している塗料に合わせて塗装できるので、外観を一新させたい場合にもおすすめです。
部分的な塗装も可能ですが、ひび割れが数箇所ある場合は、外壁自体の劣化が始まっている証拠です。
できれば外壁全体を塗り替えして、雨漏り対策の効果を高めましょう。
屋根や外壁以外にも、幅広い範囲を修繕したい場合は、リフォーム会社へ相談してみましょう。
多くの業者と提携しているため、専門範囲が異なる工事でも最適な職人を派遣してくれます。
「施工箇所ごとに業者を探す手間を省きたい」と思っている人にはリフォーム会社はおすすめです。
ただし、リフォーム会社の多くは自社施工ではなく下請けに依頼するケースが一般的です。
下請けへ依頼する際に中間マージンが発生するため、直接業者に頼むよりも高額になるデメリットがあります。
この記事では、雨漏り対策のためのリフォームに用いられる工法と必要な費用を解説しました。
「カバー工法」とは既存の屋根の上に新しい屋根材を被せる方法で、費用は100~150万円ほどかかります。
一方で、「葺き替え」は屋根を一度剥がして新しい屋根材を設置するため、150~250万円ほどかかります。
リフォーム費用を抑えるためには、定期的に屋根の点検をすることが重要です。
屋根の点検やリフォーム工事は、専門の業者に相談してしっかりと雨漏り対策を行いましょう。
雨漏りの修理業者を選ぶ場合は雨漏りの修理業者の選び方とは?押さえるべきポイントを5つ紹介!を読めば失敗を避けやすくなります。
ぜひチェックしてみてください。
内野 友和
この記事は私が書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。
20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。