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雨漏りすると、住宅内にカビが発生してしまう場合があります。
「どうしてカビが発生してしまったのだろう」
「カビを放置するとどんな悪影響がある?」
こういった疑問や不安を抱いてしまう人も多いでしょう。
この記事では、雨漏りが原因でカビが発生してしまった場合の悩みや不安を解決します。
具体的には、次に示す情報を解説します。
・雨漏りでカビが発生する理由
・カビを放置すると発生する悪影響
・カビや雨漏りの対処法
カビや雨漏りが発生した場合は、早めに対処する必要があります。
この記事に目を通していただき対処法を実践すれば、カビの進行を食い止めて、悪化を防げるようになるでしょう。
目次
雨漏りによって建物内に雨水が浸入すると、湿気によってカビが発生します。
雨漏りが発生すると、壁や天井などに雨水が染み込んだり、屋根裏や押し入れの中に湿気がこもったりしてしまいます。
雨漏りが起きた結果、カビの好む環境が出来上がってしまい、急速に広がってしまうのです。
特に注意が必要なのは、押し入れや天井裏などの目に見えない場所です。
目に見えない場所では、発生した雨漏りやカビに気が付きにくく、いつの間にかひどく悪化している可能性があります。
カビの発生を防ぐためには、雨漏りにできるだけ早く気づき、対処しなければいけません。
雨漏りがよく発生する箇所は、主に以下4つです。
・屋根
・外壁
・ベランダ
・窓まわり
それぞれの箇所で発生する、雨漏りの原因を解説します。
屋根から雨漏りが発生する際は、屋根材のひび割れやズレが一つの要因になります。
ただ、屋根材の下には防水シートが設置されているので、雨水が屋内に浸入することはありません。
しかし、防水シートに穴が空いたり切れたりしてしまうと、雨漏りが発生しやすい状態になってしまいます。
また、板金と呼ばれる箇所も雨漏り原因のひとつです。
板金とは薄い金属板で作られたもののことを指します。
例えば屋根の棟には棟板金と呼ばれる部材が設置されていて、雨水の浸入を防いでいます。
その棟板金に浮きやズレが発生すると、雨漏りの原因になってしまうことがあるのです。
外壁のひび割れや破損部分から、雨漏りが発生する恐れがあります。
ひび割れ部分から雨水が浸入すると、外壁内部の防水シートの劣化が早まってしまいます。
劣化が進行すると、いずれ外壁からの雨漏りが発生してしまうかもしれません。
もし外壁にひび割れがある場合でも、そのひび割れの幅が1mm以下の場合は、雨漏りが発生する可能性は低いです。
しかし、ひび割れが3mm以上になると、防水シートにまで被害が及んでいる場合があります。
またひび割れが1mm程度でも、そのまま放置すると広がってしまうこともあるので、定期的にチェックしておきましょう。
ベランダでは、防水層や笠木と呼ばれる部分などが原因で雨漏りがよく発生します。
防水層とは、ベランダの床面からの雨水の浸入を防ぐ防水シートや防水塗装のことを指します。
その防水層にはがれや切れ目ができてしまうと、雨水が屋内に浸入する原因になってしまうでしょう。
また、笠木と呼ばれる箇所が原因の場合もあります。
笠木とは、ベランダの手すり部分の上に被せられている仕上げ材のことを指します。
その笠木のつなぎ目やネジ穴から雨水が浸入して、下地である木材を腐食させてしまうことがあるのです。
窓まわりから雨漏りが発生した場合は、コーキング部分や引き違い窓が原因の可能性があります。
コーキングとは、窓枠や外壁の接合部などに充填し、防水性や機密性を高めるためのものです。
コーキングが劣化すると、ひび割れや剥がれが起きやすく、防水性が低下してしまいます。
引き違い窓は、スムーズに開閉ができるように窓同士の間に多少の隙間があります。
そのため、横殴りの雨風が起きた際に隙間から雨水が浸入する場合があるのです。
長い間雨漏りやカビを放置してしまうと、木造部分の腐食やシロアリの発生など、深刻な事態を引き起こす危険性があります。
具体的にどのような危険があるのか、以下で詳しくチェックしていきましょう。
雨漏りが発生して木造部分が濡れてしまうと、腐食する恐れがあります。
木材の腐食は、木材腐朽菌という菌が増殖することで発生します。
木材腐朽菌はカビの菌と同じく、濡れていたり、湿気たりしている場所で増殖しやすくなるのです。
そのため、カビが発生している箇所は木材の腐食も進行しやすい環境です。
木材が腐食してしまうと、建物の寿命の短縮や強度の低下など、悪影響をおよぼします。
雨漏りやカビを発見した場合は、すでに木造部分の腐食がはじまっている可能性があります。
できるだけ早く対処することをおすすめします。
雨漏りで住宅内部に湿気がこもると、木造部分も湿ってしまいます。
そのため、湿った木材を好むシロアリが発生しやすい環境になるのです。
シロアリは木造部分を食い荒して、住宅の耐久性や強度を低下させてしまいます。
被害が進行すると、地震や台風の際に住宅が崩れやすくなる危険すらあります。
部屋の中に羽アリが発生していたり、外壁材が剥がれやすくなったりしていたら注意が必要です。
住宅内にシロアリが発生している可能性があります。
雨漏りによってブレーカーや電線、家電製品が濡れてしまって漏電が発生する危険性があります。
漏電とは、電気が外部に漏れ出てしまうことです。
本来、電気配線やコードには、電気が漏れないように絶縁処理がされています。
しかし雨漏りの水滴が、配線コードをつたって絶縁されていない部分を濡らしてしまうことがあります。
その結果、水によって電気が流れやすくなってしまい、漏電が発生しやすくなるのです。
また、漏電によって火災や感電など、重大な事故につながるリスクも生じます。
漏電が発生すると、漏電ブレーカーが遮断されます。
特に、雨が降るときにブレーカーが落ちる場合は、雨漏りが発生している可能性が高いです。
取り返しのつかない事故につながる危険性があるので、漏電が判明したら速やかに対処する必要があります。
雨漏りを放置すると、カビによる病気を招いたり悪臭が発生したりする場合があります。
雨漏りによって発生した人体への被害内容を以下で解説します。
カビが発生すると、胞子によって健康被害が発生する可能性があります。
カビの胞子を吸い込んだり、皮膚に付着したりすると、アレルギーの原因になってしまう危険性があるのです。
アレルギーの症状は、皮膚炎や鼻炎などさまざまです。
突然のアレルギー症状に悩まされている場合は、雨漏りによるカビが原因の可能性があります。
雨漏りしている箇所を放置すると、カビによる悪臭が発生します。
カビが生えている部分が目視できる場合、掃除や壁紙の張り替えなどを行ってカビを取り除くことで匂いが解決するケースもあります。
ただし、カビの根本的な原因は雨漏りです。
雨漏りで住宅内部が濡れて、湿った環境になってしまっているため、そういった環境を好むカビがはえてしまうのです。
したがって、雨漏りを修理せずにカビだけ取り除いても、またすぐにカビが発生してしまう可能性があります。
換気をしてもカビの匂いが軽減されない場合は、雨漏りが原因で見えない場所にカビが発生している可能性があります。
雨漏りが原因でカビが発生してしまったら、まずは修理をしてからカビを除去しましょう。
手順を間違えると、余計な手間がかかったりカビが悪化したりする可能性があります。
雨漏りの修理とカビの除去の手順を、以下でより詳しく解説していきましょう。
カビを発見した際にまず行うことは、雨漏りを根本的に修理することです。
カビは濡れている場所で急速に増殖します。
一時的にカビをきれいに取り除いても、雨漏りしている限りまたすぐに発生してしまうでしょう。
そのため、まずは雨漏りを先に修理する必要があります。
雨漏りの修理は、屋根材のわずかな破損や外壁の亀裂などが原因になっているケースもあります。
専門知識のない人が雨漏りの原因を的確に特定して修理するのは難しいでしょう。
雨漏りを確実に修理するためにも、専門的な知識と実績のある業者に依頼することをおすすめします。
雨漏りを修理した後は、広がってしまったカビを除去する必要があります。
カビがごく小さい場合はDIYで除去できる場合もあります。
しかし、カビの根元からきれいに除去するためには、専門業者に依頼しましょう。
理由は、カビは目に見えない屋根裏や押し入れの奥にも広がっている場合があるためです。
そのため、業者にカビの発生状況をよくチェックしてもらい、清掃やクロスの張り替えなどを依頼しましょう。
では、どうすれば雨漏りやカビの発生を防止できるのでしょうか?
以下にそれぞれの対策の一例を解説します。
屋根や外壁は家を風雨から防いでくれます。
しかし、その効果は永遠ではありません。
外壁塗装・屋根塗装の塗り替えや修繕など定期的なメンテナンスをすることが重要です。
塗装の塗り替えは10~15年、屋根のメンテナンスは15~20年に1度が目安ですが、台風など災害があった場合は早めの点検やメンテナンスが必要になることもあります。
特に屋根に大きな枝などが当たった場合は早急に対処しましょう。
カビは湿度が高く栄養分が豊富なところで繁殖します。
日本は1年を通して湿度が高めなので、カビが生えやすい環境です。
ですから、外壁は定期的にクリーニングをしてカビに栄養を与えないことが大切になります。
また、湿気も大敵なので、できるだけ乾燥させておくことも大事です。
北向きや日陰など乾燥しにくい環境下にある外壁は防カビ効果のある塗料を使いましょう。
部屋の中や内壁の対処方法も基本的に同じです。
換気をこまめにして湿度を下げ、カビの餌となるホコリなどをこまめに掃除します。
窓の付近は結露が発生しやすいので冬は掃除の頻度をあげるなど対策が必要です。
雨漏りの被害はカビの発生だけではありません。
以下に、雨漏りが発生することによるカビ以外の被害を紹介します。
シロアリは、家の内部に住み着き木材を食いあらす害虫です。
シロアリは木材を好みますが、乾いた木材より湿った木材を好みます。
雨漏りにより家の建材が湿るとシロアリを外から呼び寄せてしまうかもしれません。
また、シロアリによる建材の食い荒らしが一気に進む可能性もあります。
シロアリは餌が豊富だと爆発的な勢いで繁殖することもあるため、雨漏りが発生したことでシロアリが家に入ると、短期間で家が急速に傷むこともあるでしょう。
特に、古い家は建材のほとんどが木材であることも多く、被害が大きくなりがちです。
特に、柱など家の主要部分が食いあらされると大がかりなリフォームが必要になることもあります。
屋根や外壁から雨漏りが発生しても、部屋の内部まで雨水が入り込んでくるまでに時間がかかるケースも珍しくありません。
屋根や外壁から入り込んだ雨水は内壁との間に溜まって住宅構造部を腐食させていきます。
「部屋の中がかび臭い」「急に壁にカビが大量発生するようになった」「床がフカフカするようになった」といった症状が出ている場合、住宅構造部が腐食している可能性があるので、早急な調査が必要です。
腐食の程度によっては大がかりな修繕やリフォームが必要です。
屋根裏や壁の内部には電気の配線が通っています。
これが濡れると漏電の危険が一気に高まります。
ブレーカーが落ちるくらいならまだいいのですが、漏電火災が起きることもあるでしょう。
漏電火災が発生した場所によっては炎よりガスが先に発生して被害が大きくなることもあります。
また、雨漏り由来の漏電火災は屋根裏や外壁と内壁の間で発生することが多いので、火災が大きくなるまで気がつかないこともあるでしょう。
自宅だけでなく近隣まで迷惑がかかります。火災保険に入っていても補修が大変になるかもしれません。
雨漏りが原因で発生したカビを放置すると、健康被害や住宅の劣化などにつながります。
雨漏りやカビに気づいたら、できるだけ速やかに対処することが大切です。
しかし、雨漏りを確実に修理して、目に見えないカビを隅々まで取り除くためには、専門的な知識が必要です。
雨漏りの修理やカビの除去は、専門業者に依頼して大切な住宅を守りましょう。
雨漏りの修理業者を選ぶ場合は雨漏りの修理業者の選び方とは?押さえるべきポイントを5つ紹介!を読めば失敗を避けやすくなります。
ぜひチェックしてみてください。
内野 友和
この記事は私が書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。
20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。