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「屋根修理の見積書は何に注意してチェックすればいいのか」
「屋根修理の見積書から業者を見極める方法はあるのか」
屋根修理を依頼する際、こんなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
見積書のチェックは、工事を依頼する前の最終段階なので、後々のトラブルを防ぐためにも注意して行いたいステップです。
今回は、見積書のチェックにおいて押さえておきたい6つのポイントを紹介していきます。
紹介するポイントをチェックすれば、安心して業者に依頼できたり、屋根修理の際のさまざまなトラブルを回避できたりするでしょう。
目次
1つ目のポイントは、工事内容の内訳が細かく記載されているかどうか確認することです。
確認するポイントは、工事に使用する材料費や人件費などの項目を細かく分けて記載されているかです。
業者によっては、見積書の項目に「一式」と記載して、工事価格をまとめて記入している場合もあります。
工事価格がまとめて記載されていると、後から材料費や人件費などを追加で請求されるリスクがあります。
最悪の場合、「追加請求した費用が払えないなら工事は進められない」といって支払った分の工事で止められるケースもあるのです。
もし、工事内容や費用が一式と記載されていたら、業者に内訳を細かく聞いて、何が含まれているのか確認しておきましょう。
見積書でチェックする2つ目のポイントは、足場が無料になっていないかです。
屋根修理に必要な足場は、下請け会社に依頼するケースが多いため経費は必ず発生します。
また、下請けに依頼せずに自社で足場の設置を行う場合も人件費がかかるため、費用が無料になることはありません。
そのため、足場を無料と記載している場合は、依頼者にお得感を伝えて、ほかの項目で費用を水増ししている可能性が高いです。
見積書をチェックした際、足場が無料になっていれば「なぜ無料なのか」「人件費はかからないのか」などを業者へ聞いてみましょう。
見積書でチェックする3つ目のポイントは、施工する面積が水増しされていないかです。
修理する箇所以外の、破損していない屋根部分も含めて見積もりされていないか確認しましょう。
依頼主からすると、破損していない箇所の不要なメンテナンスは費用の無駄です。
しかし、テキトーな理由をつけて、破損している箇所以外の部分も含めて見積もられることがあります。
「修理箇所は小さいのに、工事面積が大きいな」と感じたら、理由を業者に聞きましょう。
また、相見積もりをしてほかの業者の見積書にはどれくらいの面積が記載されているか、比較するのもおすすめです。
相見積もりとは、複数社に工事の見積もりを出してもらうことです。
相見積もりすれば、施工する面積が水増しされていないか判断がしやすくなります。
4つ目のポイントは、工事価格があまりにも安すぎないかです。
工事価格があまりにも安い場合、手抜き工事をされる恐れがあります。
具体的には、使用する材料をグレードの低いタイプに勝手に変更されたり、人件費を抑えるために職人の人数を減らされたりします。
価格が安すぎる場合、適切に修理されない可能性が高いため、工事費用が無駄になってしまいます。
工事価格が安すぎる場合は、業者に理由を聞いてみたり、複数社の見積もりを比較したりして、適切な価格かどうか判断しましょう。
工事価格にもよりますが、10万円以上の値引きをしている場合は注意が必要です。
見積書のチェックで押さえておくべきポイントの5つ目は、アスベストの不安を払拭してくれるかです。
屋根材によっては、アスベストが含まれています。
アスベストは社会問題にもなったように、吸い込むことで肺ガンになる危険性もあるため、住宅への使用は避けたいです。
アスベストが含有された建材は、2006年に使用が禁止されました。
そのため、現在はアスベストを含む屋根材が使われることはほぼありません。
しかし、見積書をチェックしてみて使用する屋根材がスレート屋根の場合、アスベストが含まれていないか業者に確認することをおすすめします。
また、アスベストの含有の有無を確認した際、適切な答えが返ってくる業者は安心できるといえます。
最後に、見積書をチェックする際は相場より高すぎないか確認しましょう。
工事金額が安すぎるのが危険であるのと同様に、高すぎるのも注意が必要です。
金額が高すぎる原因には、工事面積や材料費、人件費などの水増しが挙げられます。
費用が高すぎると感じた場合は、相見積もりをして適切な工事金額かどうか判断しましょう。
屋根の修理は人生で何度も依頼するものではないため、相場が全く分からない方も多いのではないでしょうか。
修理費用の相場は、内容によって異なります。
主な屋根の修理内容は、以下の通りです。
・葺き替え
・重ね葺き
・部分補修
それぞれの費用相場を1つずつ解説していきます。
葺き替えとは、既存の屋根を撤去して新しい屋根材を取り付ける工法です。
屋根修理のなかでも費用が高額になります。
葺き替えの費用は、新しい屋根材をガルバリウム鋼板にした場合150万円〜250万円ほどが相場です。
重ね葺きは、現状の屋根に防水シートをはさみ、その上に軽い屋根材を張り付ける工法で、カバー工法とも呼ばれています。
重ね葺きの費用相場は、以下の通りです。
・棟板金の施工:1メートルあたり2,500~6,000円
・屋根の下地補修:1平方メートルあたり2,500~4,000円
・防水シート:1平方メートルあたり500~1,000円(一般的なゴムアスルーフィングの場合)
重ね葺きの場合、屋根の状態や修理面積により費用が大きく異なります。
部分修理は、直す箇所によって費用相場が異なります。
主な修理箇所と費用相場は以下の通りです。
・軒先水切り(唐草):1メートルあたり1,500~3,000円
・ケラバ:1メートルあたり1,500~3,500円
・棟板金:1メートルあたり2,500~6,000円
・雪止め:1メートルあたり1,500~3,500円
・換気棟:1個あたり2万5,000円~5万円
屋根の部材は、1つ1つに大きな役割があります。
小さな破損でも放置すると、雨漏りにつながり家自体に大きなダメージを与える結果となる可能性もあります。
修理はできるだけ破損箇所が小さいうちに依頼するのがよいでしょう。
屋根は簡単に確認できる場所ではないため、定期的に点検を受けるのもおすすめです。
実際に見積書をとるときに、注意すべきポイントが2つほどあります。
・火災保険適用を強くおすすめしてくる業者には要注意
・相見積もりの取り過ぎに注意
信頼できる業者に屋根修理を依頼するためにも、注意点を知っておくとよいでしょう。
それでは、1つずつ解説していきます。
屋根の修理では火災保険が適用できる場合もありますが、保険金を当てにした修理はおすすめできません。
火災保険が適用できるのは、強風や雹など、自然災害により屋根が破損した場合のみです。
修理業者のなかには経年劣化の屋根を見て「火災保険を利用すると無料で屋根をなおせますよ」と言ってくる業者が存在します。
このような業者は、火災保険を引き合いに、屋根修理を依頼してもらうことだけが目的の悪徳業者である可能性が高いです。
保険がおりずに修理費用が実費となったり、依頼をやめようとしても取り合ってくれなかったりするケースがあります。
そもそも、火災保険が適用になるかどうかは、保険会社が判断するもので、屋根の修理業者が判断できるものではありません。
そのため、火災保険の適用を強くおすすめしてくる業者には要注意です。
相見積もりの取り過ぎにも注意が必要です。
「できるだけ相見積もりは多い方がよいのでは?」と思う方も多いかと思います。
しかし、相見積もりは多くても2社とするのがベストです。
相見積もりでは、ただ単に金額だけを見るのではなく、担当者や職人さんなどの人柄を重視するようにしましょう。
家族と家を毎日守っている屋根の修理は、安心してお任せできる信頼できる業者へ依頼するのが最適です。
金額も大切ですが、「この人に任せたい」「この会社にお願いしたい」と思える業者へ依頼するとよいでしょう。
屋根修理の見積書に関するよくある質問をまとめました。
よくある質問は、以下の6つです。
・そもそも見積書をとる必要はある?
・正確に見積書をとるコツはある?
・悪徳業者を見抜く方法はある?
・修理費用を左右する要素は何?
・良い業者を選ぶポイントはある?
・依頼しない場合、失礼の無い断り方はある?
多くの人が疑問に思っていることを、1つずつ解説していきます。
安心して屋根の修理を依頼するためにも、見積書は事前に取った方が良いです。
見積書は、複数の会社から相見積もりをとることで、修理費用の相場や適正価格を知ることができます。
見積書の内容を確認することで、気になることを事前にチェックできるうえに、業者へ質問することも可能です。
見積書の価格が適正かどうかをネットで調べることもできるため、契約前に見積書をとることをおすすめします。
正確に見積書をとるためには、適切な工事金額を質問したり、相見積もりを取ったりするのがおすすめです。
屋根修理を依頼する際、話のなかで必ず出てくるのが「予算」ではないでしょうか。
予算を事前に把握しようと、ネットで費用相場を事前にしっかりと調べる人もいるでしょう。
しかし、ネットに掲載されている費用相場はあくまでも目安です。
工事内容によっては相場よりも高額になる可能性があります。
「ネットで調べたら費用相場は〇万円だった」と業者に伝えると、受注しようと予算内に収まる工事をしようとする業者もいるかもしれません。
費用を無理やりカットすると、使う部材や人員に影響するでしょう。
業者が予算に合わせようとした結果、適切な工事にならず完全修理ができない可能性もあります。
正確に見積書をとるためには、適切な工事金額を質問したり、相見積もりを取ったりするのがおすすめです。
予算を伝える場合は、あくまで希望金額であることを伝えるとよいでしょう。
悪徳業者や詐欺業者には、以下のような特徴があります。
・とにかく屋根に上がろうとする
・その場での契約を強く迫る
・身元や会社名を明かさない
・名刺を渡さない
このような特徴がある場合は、悪徳業者や詐欺業者である可能性が高いため注意が必要です。
少しでも怪しいと感じた業者は、絶対に屋根に上げてはなりません。
実際に、業者を屋根に上げた結果、点検箇所をわざと壊し、その写真を見せて契約を迫るといった悪質なケースもあります。
そのため、怪しいと感じた場合は、その場で契約せず、他の業者に見てもらったり、相見積もりをとったりするようにしましょう。
屋根の修理費用を左右する要素は、大きく分けて4つあります。
・屋根の面積
・屋根の形状
・屋根の種類
・周辺環境
屋根の面積が広くて形状が複雑な場合は、修理費用が相場よりも高額となります。
高価な屋根材を使用する場合も、修理費用が高額です。
道路幅が狭く隣家との距離が近い住宅密集地などは、騒音対策といったコストも追加でかかるため、修理費用が高くなりがちです。
3階建て住宅など通常よりも足場が必要となる場合も、足場を組む費用が相場より高くなる可能性があることを覚えておきましょう。
信頼感のある業者を見抜くポイントは5つあります。
・建設業許可をもっているか
・リフォームパートナー協議会に加盟しているか
・地域で長く営業しているか
・自社職人がいるか
・国家資格保有者がいるか
一定金額に満たない軽微な工事を行う場合は建設業許可が不要のため、建設業許可がなくても屋根修理を行うことはできます。
建設業許可を得ているということは、管理責任者や船員技術者がいることなど、取得条件をクリアした証です。
そのため、建築業許可をもっている業者は信頼感が高いです。
また、リフォームパートナー協議会(RECACO)では、分かりやすい見積書や提案の講習を開催しています。
そのため、加盟している業者は、丁寧で分かりやすい接客が期待できるのです。
他にも、地域で長く営業している業者は、台風の後など困ったときすぐに駆け付けてもらえるメリットがあります。
近所で実際に利用した方がいれば、利用した際の様子や費用など評判を確認するのもよいでしょう。
業者選びでは、自社職人がいるかどうかも確認すべきです。
自社職人がいない場合は、外注することとなるため中間マージンが発生し、費用が高額になる場合があります。
屋根修理は、資格がなくても行なうことができますが、国家資格を保有している職人さんは
正しい知識と技術を持っています。
そのため、業者選びでは国家資格の有無も確認するのもおすすめです。
依頼しない場合の断り方は、以下の3つに気をつけるとスムーズです。
・できるだけ早く断る
・断る理由は明確に伝える
・丁寧な言葉で断る
断ることが確定したら、できるだけ早く連絡していただけると幸いです。
理由としては、スケジュールや人員を調整しやすいことが挙げられます。
断る理由はできるだけ明確に伝えていただきたいです。
理由が曖昧だと「他の提案をすれば考え直してもらえるかも」と思い、再度営業を行う可能性があります。
そのため「他の業者に決めました」など、理由を明確に伝えてもらえると諦めがつきやすいです。
依頼するときも断るときも、誠実な態度・言葉で伝えるとお互い気持ちよくやり取りができます。
屋根修理の見積書は、詐欺や工事の失敗を防ぐためにも細かくチェックしておきましょう。
見積書をチェックする段階で、疑問点や不明な点などを解決しておけば、屋根修理がはじまってもトラブルの発生が少なくなる可能性があります。
「こんなはずではなかった」とならないためにも、見積書のチェックは入念に行いましょう。
雨漏りや屋根修理の悩みは「じもと屋根修理」で解決が可能です。
なお「じもと屋根修理」ではドローンで屋根の点検ができます。直接屋根の状態を確認できるので興味がある方はぜひお問い合わせください。
内野 友和
この記事は私が書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。
20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。