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屋根コラム

雨漏りが直らないのはどうして?原因や対処法を詳しく解説!

屋根修理19

「修理しても雨漏りが直らない」
「雨漏りが直らない原因を知りたい」

何度修理しても雨漏りが直らない場合、多くの方がこのようにお悩みになるはずです。
雨漏りがなかなか直らないと、莫大な修理費用がかかったり、家の中が何度も濡れてしまったりと、長い期間トラブルを抱えてしまいます。
修理しても直らない雨漏りは、まずは原因を突き止めることが重要です。

今回は、雨漏りが直らない原因とそれぞれの対策を紹介していきます。
雨漏りが直らなくてお困りの方は、ぜひこの記事を参考にして対処してみてください。

 

目次

雨漏りが直らない原因

雨漏り7

雨漏りが直らない原因は、下記の通りです。

・修理すべき箇所を間違えた
・修理の際に別の箇所が破損した
・建物の設計に問題がある
・別の箇所で雨漏りが発生した
・DIYで雨漏りを修理した
・修理を依頼する業者選びを間違えた
雨漏りは、さまざまな原因で発生します。
それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。

 

修理すべき箇所を間違えた

雨漏り2

雨漏りが直らない原因に、修理すべき箇所を間違えたケースがあります。
例えば、防水シートの劣化による雨漏りを、瓦の破損が原因と判断して屋根材の差し替えのみを行ったというパターンです。

屋根は一般的に、以下の順番で施工されています。

・垂木
・野地板
・防水シート
・屋根材

垂木とは、野地板や屋根材などを支える柱のような役割を持つ部分です。
野地板とは、垂木の上に設置する屋根の下地材です。

防水シートは屋根からの雨漏りを予防する大切な役割を担っています。そのため、防水シートの劣化が原因で雨漏りが発生しているにも関わらず、屋根材の差し替えのみを行っても、根本的なトラブルの解決にはなりません。

雨漏りの修理箇所の間違いは、業者の知識不足や手抜き工事が主な原因です。
雨漏りの状況によっては、原因を正確に突き止められない場合もあります。

しかし、優良業者であれば、原因を突き止められない場合でもその旨をしっかりと依頼主へ伝えて、様子を見ながらアフターサービスをしてくれます。
対策としては、業者に雨漏りしている箇所の詳細をしっかりと伝えて、修理後は施工内容をきちんと確認しましょう。

少しでも疑問に思うことがあれば、その場で業者に確認して、雨漏り修理の箇所が間違っていないかチェックしましょう。

 

修理の際に別の箇所が破損した

屋根修理1

修理の際に別の箇所が破損した場合も、雨漏りを繰り返す原因になります。
例えば、雨漏りの原因である屋根材の修理が完了しても、工事の際に棟板金を破損してしまい再発する場合があります。

棟板金は屋根の頂点に取り付けられている部材であり、付近の屋根材を修理する際に破損してしまうことが多いです。
雨漏りとは別の箇所が修理時に破損した場合も、業者の技術不足や手抜き工事が主な原因です。

対策としては、施工前に修理箇所とその付近の写真を撮り、証拠をしっかりと残しておく方法があります。
後々大きなトラブルにつながることを防ぐためにも、雨漏り修理の際は付近の破損状況についても業者に相談することをおすすめします。

 

建物の設計に問題がある

建物の設計に問題があって、雨漏りが直らないケースがあります。

設計で雨漏りに関して配慮されず、ひび割れしやすい材料を使用している場合です。

また、メンテナンスしにくい屋根の形状や外観をしていると、水が溜まる場所が多くなり雨漏りしやすくなります。

設計の問題で雨漏りが発生している場合は、信頼できる修理業者に原因を調査してもらいましょう。

調査を踏まえてリフォームしたり屋根材を変更したりすることで、雨漏りを解決できます。

 

別の箇所で雨漏りが発生した

業者に雨漏りを修理してもらったのに、別の箇所でまた発生するケースがあります。

修理した箇所とは異なる場所で雨漏りが発生したか、前回の修理で業者が不具合のある箇所を見逃した可能性があります。

雨漏りの修理は、原因となっている箇所をすべて特定して適切に修理するのが難しいものです。

 

DIYで雨漏りを修理した

費用を抑えるためにDIYで修理したけれど、直しきれていなかったり修理箇所が間違っていたりするパターンがあります。

そもそも屋根に登るDIYはおすすめできません。

理由としては、屋根から落下してケガをする恐れがあるからです。

プロの職人でも足場を必要とする屋根の修理は、一般の方にとっては落下の可能性が高い危険な作業です。

また、慣れない作業のため屋根材を破損させてしまい、別の雨漏りを発生させてしまう恐れもあります。

DIYを実施する人に経験や知識が無いため、修理箇所を正確に特定できないことが多いです。

雨漏りの原因を特定できても、DIYでは確実に修理できていない可能性もあります。

 

修理を依頼する業者選びを間違えた

屋根修理6

雨漏りが直らない原因には、修理を依頼する業者選びを間違えたというケースがあります。
修理場所を間違ったり、雨漏りしている箇所以外を破損させたりすることは、そもそも優秀な業者が施工したのであれば起こらない問題です。

雨漏り修理は優秀な業者に依頼するようにしましょう。
依頼先としては、板金業者がベストです。

塗装業者や工務店、リフォーム会社は屋根の専門業者ではないため雨漏りを直せない場合があります。
専門外の業者の中には、売上につながるからという理由で雨漏り修理の工事を引き受ける場合があります。

しかし、専門外の業者に修理を依頼すると、雨漏りが再発することにもつながりかねません。

優秀な雨漏り修理業者の選び方には、以下の2つのポイントがあります。

・雨漏り診断士の資格を保有している
・施工実績が多数ある

それぞれのポイントを詳しく解説していきましょう。

 

雨漏り診断士の資格を保有している

優秀な雨漏り修理業者を選ぶ際は、「雨漏り診断士」の資格を保有しているか確認しましょう。
雨漏り診断士とは、建物や防水、雨漏り診断などの基礎知識を身につけていると認められた資格です。

これまで、対処法が確立していないために、一般住宅のお家での雨漏りが再発することが多くありました。
雨漏りが何度も再発してお悩みの方を減らすために「NPO法人 雨漏り診断士協会」が認定する民間資格の「雨漏り診断士」がつくられました。

雨漏り診断士の資格を保有している業者は、雨漏りの予防や原因究明、修理の専門家といえます。
業者選びには、知識と経験の2つが豊富にあるかどうかが重要です。

雨漏り診断士の資格の保有は、知識が豊富であることの判断基準になります。

 

施工実績が多数ある

施工実績が多数ある業者は、経験豊富な優良業者といえます。

雨漏り修理には知識も必要ですが、現場での経験も大事です。さまざまなケースに対応しているので、技術力が高く、工事のノウハウも身につけています。
どのような雨漏りの状況でも、的確な対処ができるでしょう。

また、施工実績が多数開示されている業者は顧客との関係も良好であるといえます。
対応も丁寧で、依頼主に対して親身になって相談に乗ってくれる業者を選ぶためにも、依頼前に施工実績を確認してみましょう。

 

雨漏り修理を行っても直らない場合の対処法

屋根修理1
業者に依頼して雨漏り修理を行ったのに、直らなくて困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

雨漏りが直らない場合の対処法を紹介しますので参考にしてください。

 

雨漏りしにくい形状に変更する

屋根の雨漏りの場合、以下の形状をしていると雨漏りが発生しやすいです。

・屋根の勾配がゆるく水はけがわるい
・屋根のつなぎ目が多く形状が複雑
・軒がない

屋根の勾配はゆるいほど水は流れにくくなるため、水はけが悪くなります。

水はけが悪いと、雨水の影響で屋根材の劣化も早まります。

屋根のつなぎ目が多く形状が複雑になるほど、雨水が溜る部分が多くなるので、雨漏りする可能性が高いです。

軒がないと雨がつなぎ目に直接あたりやすく、雨漏りが発生しやすくなります。

軒とは、外壁より突き出している屋根の端部のことで、雨風が外壁に直接触れないように守ってくれます。

 

他の修理業者に相談する

他の修理業者に相談することで、雨漏りの別の原因を発見できることもあります。

雨漏りが直らない場合は、他の業者に相談してみることをおすすめします。

ただし相見積もりをとるなら多くても2社程度で、3社以上は多すぎです。

相見積もりを依頼するときは、事前に業者を絞り込んで、より信頼できる業者を選ぶというやり方のほうが効率的です。

相見積もりを依頼する価値のある、信頼できる業者を見分けることが重要になります。

 

信頼できる雨漏り修理業者の見分け方

屋根修理3
雨漏り診断士のいる会社を選んだり、修理業者の施工実績の確認をしたりすることで信頼できる業者を見分けることができます。

この他にも信頼できる業者を見分けるポイントがありますので、具体的に紹介します。

 

建築業許可を得ているか

建設業許可とは、一定以上の金額の建設工事を請け負うときに必要とされる許可のことです。

建設業の業種別に29種類あり、国土交通省の大臣許可と、各都道府県の知事許可の2つに分けられています。

申請にはいくつかの資格要件をクリアしていなければならず、簡単に取得できるものではありません。

申請を受けて、国土交通省または都道府県が適格だと判断すると、建設業許可を得ることができます。

建設業許可を得ていないからダメというわけではなく、許可を得ている業者はより信頼度が高いということです。

建築業許可を得ているかどうかは、国土交通省の建設業者検索システムから検索できます。

 

リフォームパートナー協議会(RECACO)に加盟しているか

リフォームパートナー協議会は、消費者が安心してリフォームを任せられるように加盟業者を育成・サポートする団体です。

リフォームパートナー協議会は、加盟業者に協議会独自の講習を義務付けています。

講習の内容は、分かりやすい見積書の作成方法、お客様に対するマナー、リフォーム産業の情勢などです。

加盟業者には、見積もりから施工まで丁寧で分かりやすい対応が期待できます。

加盟している業者は、リフォームパートナー協議会の公式サイトから確認できます。

 

地元で長年営業している業者か

地元で長年営業している業者は距離的に近い場所にあるので、トラブルが発生したときに駆けつけてもらいやすいです。

また、長く営業しているということは、それだけ知識や経験が蓄積されている可能性が高いです。

知識や経験を生かし、お客様から評価を得られる仕事をしなければ、評判が広がりやすい地元で長く営業を続けることはできないでしょう。

地域に密着して長年営業している地元業者は信頼感があります。

 

自社職人がいるか

自社職人がいるかどうかも、信頼できる業者選びのポイントの一つです。

職人を外注することが多い業者は費用面で不安があります。

職人を外注すると、マージン(手数料)がかかるので、その分費用が上乗せされることがあります。

施工のクオリティが同じでも、外注しているところは高くなりがちです。

また、自社職人を常用している業者は依頼主からの信頼を得ており、仕事が途切れずにあると推察できます。

 

国家資格を取得した職人がいるか

国家資格を取得した職人がいるかを確認することは、信頼感のある業者を選ぶコツの一つです。

屋根のリフォームなど住宅関連の国家資格をまとめました。

・建築板金技能士|屋根・管・板金工事業の専任技術者になれる
・かわらぶき技能士|かわらぶきに関する学科及び実技試験がある
・建築士|建物の設計・工事監理を行うプロフェッショナル
・施工管理技士|現場を含む工事全体の管理を行う

合格には一定の経験年数と実務的な知識が必要なので、国家資格取得者には信頼感があります。

雨漏りの修理を頼まない方がいい業者の特徴

カバー工法と分かる画像(直張り)12

しっかりと雨漏りを直してもらえるよう、下記のような業者には修理を依頼しないようにしましょう。

・調査時間が短すぎる
・費用が高すぎたり安すぎたりする
・火災保険が適用できると断言する
・突然訪問して不安を煽ってくる
・ホームページの情報が少ない

それぞれどういうことなのか、1つずつ解説します。

調査時間が短すぎる

調査時間があまりにも短い業者は、修理を依頼しても雨漏りが直らない可能性があります。

雨漏りの修理には原因の特定が欠かせません。

調査の時間が10分程度と極端に短い場合、しっかりと雨漏りの原因を特定できていない手抜き調査の可能性が高いです。

例えば、屋根を外から調査しただけだと、屋根の内部にある素材の劣化を把握できません。

屋根だけでなく、窓やベランダなどが雨漏りの原因になっているケースもあります。

雨漏りの原因をしっかりと特定するには、目視以外の方法での調査も必要です。

調査を短時間で終えている業者は避けましょう。

費用が高すぎたり安すぎたりする

相場に比べて修理費用が高すぎる、あるいは安すぎる業者も避けた方がいいです。

費用が高すぎる場合は、不当に利益を出そうとしているかもしれません。

高すぎる金額から値引きすることでお得だと思わせ、契約に結びつけようとしている可能性もあります。

反対に、安い金額を提示して契約し、適当に工事を終わらせる悪徳業者も存在します。

見積もりが怪しいと思ったら、工事内容についてしっかり説明してもらいましょう。

質問しても答えてくれない、回答があやふやな業者は避けた方が無難です。

質問しても怪しさが拭いきれない場合は、他の業者にも調査してもらい、見積もりを比較するのもひとつの手段です。

ただし見積もりを取り過ぎると絞り込むのが大変なので、相見積もりは多くても2社以内に抑えることをおすすめします。

火災保険が適用できると断言する

悪徳業者の特徴のひとつに「火災保険の利用をすすめてくる」ことが挙げられます。

火災保険は台風や大雨での損害でも補償を受けられる可能性があり、雨漏りの修理にも適用されるケースもあります。

しかし保険を適用できるかどうかは業者が決めるわけではなく、保険会社が判断するものです。

火災保険が適用されるかは、経験が豊富な業者でも断言できません。

火災保険が適用されると断言するようであれば、他の業者にも相談してみるのがおすすめです。

突然訪問して不安を煽ってくる

突然自宅を訪問してきて強い不安感を煽る修理業者は、利用しない方が安心です。

突然訪れて調査や修理が必要だと不安を煽るのは、悪徳業者のよくある営業方法です。

調査だけさせてほしいと半ば強引に家に上がり、費用を請求されるケースがあります。

十分な説明をせずに「すぐに修理が必要」のように契約を急かし、断ってもなかなか帰ってくれない場合もあります。

不安を煽って契約させようとしてくる訪問販売業者には注意しましょう。

ホームページの情報が少ない

ホームページの情報が極端に少ない業者も注意が必要です。

特に下記の情報が載っていない業者は、問い合わせするか考え直した方が良いでしょう。

・会社の所在地
・施工事例

会社の所在地が書かれていない場合、契約してお金を支払った後に、突然連絡がつかなくなる恐れもあります。

詐欺行為をはたらく悪徳業者もいるので、できれば社長や職人を顔写真付きで紹介している業者を選ぶのがおすすめです。

 

雨漏り発生箇所の調査方法

カバー工法3-2
雨漏り発生箇所の調査方法にはいくつかあります。

代表的な調査方法は、以下の4つです。

・目視調査
・散水調査
・発光液を活用した調査
・サーモグラフィー調査

それぞれの調査方法について概要を紹介します。

 

目視調査

目視調査は、経験と知識のある調査員が、目視で屋根や外壁の状態をチェックする方法です。

現場によっては、足場を組み立てて行う場合もあります。

内壁・外壁や屋根の上、部材のつなぎ目などを確認し、雨水侵入の痕跡を調査します。

 

散水調査

散水調査は、雨漏りが疑われる箇所に水をかけて、実際に雨漏りが発生するか確認する方法です。

さまざまな状況を想定して水量や水をかける向きや時間、強さなどを加減しながら繰り返し行われます。

雨漏りを再現することで、雨水の侵入経路を特定するのです。

散水に必要な水道代は、基本的に依頼者が負担することになります。

 

発光液を活用した調査

発光液を活用した調査とは、雨漏りが疑われる箇所に紫外線をあてると発光する液体をかけて行う調査です。

目視では確認が難しい侵入経路まで特定しやすい方法となっています。

数日で効果がなくなるため、建物への影響も心配ありません。

調査を行う前にある程度雨漏りの発生箇所を予測する必要があるため、散水調査と合わせて行われることが多いです。

 

サーモグラフィー調査

サーモグラフィー調査は、赤外線カメラを活用して調べます。

雨漏りが発生している箇所とそうでない箇所の温度差をみつけて、雨漏り箇所を特定する調査です。

サーモグラフィー調査では建物構造、内外部での温度環境、材料の特性など総合的に判断する知識と技術が必要になります。

金属系や光沢のある屋根や外壁材の建物、隣地との距離が4メートル未満など、現場によっては利用できないこともあります。

雨漏りの調査を頼む際の注意点

カバー工法3-5

雨漏りの調査を依頼する際に知っておきたい注意点が4つあります。

・調査だけでも費用がかかることがある
・調査には時間がかかる
・調査時には在宅している必要がある
・調査できない状況もある

調査を依頼してから後悔しないよう、事前に確認しておきましょう。

調査だけでも費用がかかることがある

雨漏りの調査は無料なことが多いものの、なかには有料の業者もあります。

基本的には、修理まで一貫して行う業者は無料で調査していることがほとんどです。

一方で、調査だけを行う業者に頼むと、調査費用がかかってしまいます。

有料での調査の相場は、高くて50万円ほどです。

突然訪問してきて調査を始め、費用を請求してくる悪徳業者もいます。

思わぬ出費が発生しないよう、調査を依頼するときには費用がかかるかを必ず確認しましょう。

調査には時間がかかる

雨漏りの調査には時間がかかるため、予定を空けておく必要があります。

場合によっては仕事を休む必要があるかもしれません。

調査は30分前後で終わることもあれば、2〜3日かかることもあります。

調査に時間がかかる理由は、雨漏りにはさまざまな原因があり、特定が難しいことも多いためです。

一度修理しても直っていないということは、わかりにくい部分が原因となり、見落としている可能性もあります。

原因がわからないとすぐに修理できないため、調査に時間がかかってしまうのです。

調査を怠ると、修理しても雨漏りが直らないという失敗を繰り返すことになります。

調査時には立ち会いが必要になる

雨漏りの調査は作業員が家に出入りする必要があるため、立ち会う必要があります。

前述したように、雨漏りの原因は家の外から見ただけでは特定できません。

散水調査を行った場合、外から水をかけたあとに、家の中に入り雨漏りの状況をチェックします。

目視による調査でも、天井裏や屋根裏の確認が必要です。

家の中に入って調査しない業者に修理を頼んでも、原因を特定できず、雨漏りが直らない可能性が高くなります。

天候によっては調査できない時もある

基本的に、雨が降っている日は雨漏りの調査ができません。

屋根にのぼって目視調査ができないためです。

濡れている屋根は滑りやすいので、経験が豊富な職人でも危険が伴います。

散水調査を行う場合には、雨水の流れを正しく把握できず、原因を特定できません。

調査の予定日が雨の場合、別日での調査となります。

雨漏りが発生しやすい場所

天窓8

雨漏りが発生するのは屋根だけではありません。

雨漏りが発生しやすい箇所は下記のとおりです。

・屋根
・窓サッシや天窓
・天窓
・ベランダ
・外壁

それぞれ、なぜ雨漏りが発生してしまうかを解説します。

屋根

屋根材の破損やズレ、浮きなどによって、屋根から雨水が浸入してしまいます。

自然災害がきっかけとなり雨漏りすることもあれば、経年劣化が原因となることもあります。

屋根から雨漏りしていることが予想される際、自分で屋根に登って点検するのは危険です。

必ず専門業者に点検してもらいましょう。

窓サッシ・天窓

窓サッシや天窓は、コーキングやゴムパッキンが劣化して雨漏りしてしまうことがあります。

穴やひび割れ、剥がれが原因であることが多いです。

天窓の点検は難しいかもしれませんが、窓サッシは定期的にチェックするのがおすすめです。

劣化している場合は、ひどくなる前に補修することで雨漏りを防げます。

ベランダ

ベランダの床は防水加工されていますが、劣化によって防水性が落ちて雨漏りしてしまいます。

特に多いのが、排水溝にゴミが詰まって雨水が流れなくなり、雨漏りしてしまうケースです。

ベランダに重いものを長期間置いている場合、その場所がひび割れて雨漏りする可能性もあります。

外壁

外壁のひび割れも雨漏りの原因となります。

細かいひび割れでも、放置することで大きな隙間となり、雨水が浸入してしまうのです。

外壁のひび割れを発見したら、放置せず業者に点検してもらいましょう。

 

雨漏りが直らないときに注意したいポイント

雨漏り5

雨漏りがどうしても直らないときは、カバー工法を取り入れるか慎重に判断しましょう。
カバー工法とは、古い屋根の上から新しい屋根材を重ねて葺く方法です。

カバー工法は古い屋根を撤去する必要がないため、手間が省けたり費用が抑えられたりするメリットがあります。
しかし、雨漏りが発生している箇所のみを修理する場合に比べて、カバー工法の方が費用は高額です。

業者によっては「雨漏りの原因を特定できないから」「儲かるから」などの理由で屋根全体を直すカバー工法を安易に勧めてくる場合もあります。
カバー工法を施しても雨漏りが直らないケースもあり、高額な工事費用を無駄にする恐れもあります。

安易にカバー工法を勧めてくる業者には注意して、施工方法については慎重な判断が必要です。
判断がつきにくい場合は、第三者や屋根修理の専門業者に相談しましょう。

また、雨漏りは火災保険で修理できるケースもあります。

雨漏りの発生原因を特定しにくいパターン

雨漏り6
不具合箇所を目視で確認できない場合は、原因を特定しにくいです。

屋根の下に水が入り込んでいて剥がしてみないと分からないケースや、壁の内側の防水シートに問題がある場合などです。

原因を特定して修理しない限り、雨漏りは繰り返されます。

特に目視できない箇所で不具合が発生していると、個人では対応しにくいです。

経験と実績がある、信頼できる修理業者に依頼することが大切になります。

雨漏りの修理に関するよくある質問

雨漏りの修理に関するよくある質問をご紹介します。

・雨漏りを放っておくとどうなる?
・雨漏りの修理費用はいくらかかる?
・雨漏りの点検は自分でできる?
・雨漏りの際に自分でできる応急処置方法はある?

1つずつ回答していくので、雨漏りに悩んでいる方はチェックしてみてください。

雨漏りを放っておくとどうなる?

雨漏りを放置すると、下記のような問題が発生します。

・木造部分の腐食
・シロアリの発生
・カビの発生

木造部分の腐食が進むと、建物の強度が低下します。

地震での倒壊リスクが上がってしまい危険です。

また、シロアリの繁殖によっても強度が落ちてしまい、床が抜け落ちてしまう恐れもあります。

家の内部にカビが発生することで、健康被害につながるケースもあります。

雨漏りはできるだけ早く修理しましょう。

雨漏りの修理費用はいくらかかる?

屋根の部分修理を行う場合の費用相場は下記のとおりです。

・漆喰の直し:1メートルあたり2,000~4,000円
・瓦の交換:5,000~50,000円程度
・棟板金の交換:1メートルあたり2,500~6,000円
・雨樋の部分修理:2~5万円程度程度

足場の設置が必要なら、追加で費用がかかると考えておきましょう。

部分的な修理で直らない場合、葺き替えで100〜200万円ほど、カバー工法だと80〜120万円ほどかかります。

雨漏りの点検は自分でできる?

雨漏りの原因を個人で特定するのは難しいです。

基本的に、個人では家の外から目視で確認することしかできません。

目視だけで雨漏りの原因を特定するのは難しく、さまざまな方法での点検が必要になります。

雨漏りの原因を特定するためには知識が必要なので、専門業者に点検を任せるのがおすすめです。

雨漏りの際に自分でできる応急処置方法はある?

何らかの理由があり、雨漏りをすぐに修理してもらえない場合の応急処置を紹介します。

天井から水が落ちてくる場合は、床にビニールシートや新聞紙を敷き、その上にバケツを置いて雨水を受け止めましょう。

バケツの底に雑巾を入れておくと、雨水が跳ねるのを防ぎやすいです。

窓の周辺から雨漏りしている場合は、雨漏りしているところに雑巾やタオルを置いて水を吸い取ります。

そのうえで乾いているときに、防水テープで雨が侵入している部分をふさぎましょう。

市販のコーキング剤を使って隙間を埋めたり、屋根にブルーシートを被せたりするのはおすすめできません。

被害を悪化させることもあるうえ、応急処置の際に屋根から落下するなど事故が発生してしまうリスクがあります。

雨漏りが発覚したらすぐに業者へ連絡し、調査と修理を依頼しましょう。

 

雨漏りが直らない場合は専門業者に依頼して修理しよう

実績

雨漏りが直らない原因として「調査をしっかりしないで直している」というのが挙げられます。

弊社では部分的な雨漏りを直す際は「散水検査」というものを行います。

「散水検査」とは、雨漏りの原因となる部分に水道水を散水して、実際の降雨時の模様を再現することです。

これによって雨漏りの原因を特定し、修理方法を検討します。

「ここが雨漏りしているだろう」という予測だけで修理をしても直らないことが多々あるため気をつけましょう

雨漏りする度に修理費が発生し、いつの間にか膨大な金額を業者に支払ってしまっていることがあります。

散水検査は人件費がかかるので有料ですが、本気で雨漏りを直したいと考えている方におすすめの調査方法です。

雨漏りが直らない場合は、専門業者への依頼がおすすめです。
費用と手間を無駄にせず雨漏りを直すためにも、専門業者へ相談しましょう。

雨漏りや屋根修理の悩みは「じもと屋根修理」で解決が可能です。

なお「じもと屋根修理」ではドローンで屋根の点検ができます。直接屋根の状態を確認できるので興味がある方はぜひお問い合わせください。

内野 友和

この記事は私が書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。

20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

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